この記事では、ネパールで日本語教師になるために必要な情報を解説します。
ネパールで日本語を学んでいる人がいるというイメージがない方も多いのではないでしょうか?
でも、ネパールにはすでに1万人近くの学習者がいるんです。
さらには、近年、日本への留学・就職を目的とした学習者が急増中・・・
ネパールといえば、エベレストがあり、自然豊かで、都市部でも比較的静かな印象の国です。
そんなネパールで日本語教師になってみたいと考えている方に、この記事ではこんな疑問にお答えします。
- ネパールの日本語教育の需要はどのくらい?
- 日本人の需要は?
- ネパールで日本語教師になるにはどんな方法がある?
- 求人情報の探し方は?
- ネパールってどんな国?
ネパールの日本語教育事情、必要な資格要件、就職活動の方法、ネパールの基本情報まで、ネパールで日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。
興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
- ネパールで日本語教師として働きたい方
- これから日本語教師としてネパールに赴任することが決まっている方
- 海外で働いてみたいと思っている方
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ネパールの日本語教育事情
ネパールにおける日本語教育は、1965年にカトマンズで日本語学校が設立されたことに始まりました。
1968年にはトリブバン大学国際言語キャンパスに日本語科が設立され、多くの日本語教育の拠点となりました。
さらに、観光業の発展とともに日本語の需要が高まり、特にホテルやガイドなど観光関連職種での需要が増加。
近年は、経済状況や政治的不安から海外、特に日本への留学や就職を希望するネパール人が増え、日本語教育への関心が高まっています。
最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。
調査結果からわかるように、ネパールでは学校教育以外の日本語学校における学習者がほとんどで、教師も同様です。
日本人観光客の増加や日本への留学・就労を目的とした学習者は急増しており、現地には多くの民間日本語学校が設立されています。
さらには、首都カトマンズのみならずポカラやチトワンなど地方都市部でも日本語教育がさかんになっています。
次にネパールにおける日本語教師の需要について、解説していきます。
ネパールでの日本語教師の需要
ここでは、ネパールにおける日本語教師の需要について解説します。
結論から言うと、日本語教育の需要は今後の期待が持てるネパールですが、日本人の教師の需要はかなり厳しいです。
ここでは、国際交流基金による調査結果をもとに、ネパールにおける日本語教育の需要について、近年の動向と将来性を解説していきます。
ネパールの日本語学習者数
ネパールの日本語学習者数は9,646人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
2018年度調査と比較すると倍近い伸び率で、急激に学習者数が増えています。
南アジアでは2位のスリランカ(9,746人)を抜きそうな勢いです。
特に民間日本語教育機関の学習者数が急増しています。
多くのネパール人が日本を留学先・就職先として魅力を感じているようです。
また、ネパールの日本語学校は、仕事や学業をしながらでも日本語が学べるよう、朝・夕の時間帯に開講しています。
日本語に興味がある人が気軽に学習できる環境が整っていることも、学習者増加の要因になっていると考えられます。
このため、ネパールの学習者数は当面、今後も増加の一途をたどるのではないかと考えられます。
では、次に日本語教師の状況について見ていきます。
ネパールの日本語教師数と日本人教師の割合
国際交流基金の調査によると、ネパールで働く日本語教師は812人(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
そのなかでも日本人教師は35人とわずかです。
それぞれの教育段階での分布も見てみましょう。
以下の表をご覧ください。
教育段階 | 現地人教師 | 日本人教師 |
---|---|---|
初等教育 | 0人 | 0人 |
中等教育 | 1人 | 0人 |
高等教育 | 9人 | 4人 |
学校教育以外 | 767人 | 31人 |
日本語教師のほとんどが学校教育機関以外の民間日本語教育機関に在籍しており、日本人の教師も同様です。
これを見ると、少しは日本人教師の需要もありそうな気もしますが、実際には、現地の在留邦人がボランティアとして活動している数字も含まれています。
このため、在留邦人以外の日本人がネパールに長期滞在し日本語教師として就労するのは非常に困難な状況であることが言えます。
日本人教師の需要がほとんどない状況でネパールの求人はあるのでしょうか?
次に解説します。
ネパールで日本語教師になるには?
学習者が急増している反面、日本人教師の需要が非常に低いネパール。
求人はほとんどない状況です。
それでも可能性が低いながらネパールで日本語教師になるために、考えられる方法としては以下の2つです。
- JICA海外協力隊に参加する
- 民間日本語教育機関の教師をめざす
それぞれ解説します。
1 JICA海外協力隊
JICA海外協力隊は、独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営する国際貢献プログラム。
途上国の開発支援と国際理解促進を目的として、途上国からの要請に基づき専門知識・技術を持つ人が隊員として原則2年間派遣され、募集は原則として年2回(春・秋)です。
日本語教育の分野でもさまざまな国に隊員が派遣されていますが、残念ながら、ネパールを派遣先とした日本語教育分野の案件はありません。
ただ、JICA海外協力隊の活動分野は多岐にわたり、日本語教育に近い分野として教育文化分野があります。
ネパールに関しては、「青少年活動」「学校教育」の募集案件が毎回数件あり、日本語や日本文化を伝える活動も含まれていることがあります。
関連分野の実務経験(2年程度~)と語学力が求められますが、日本語教育に関する知識・スキルは活かせそうです。
JICA海外協力隊の魅力は以下のとおりです。
- 途上国の人々の生活向上・目標(夢)の実現に貢献できる
- 自身の技術を磨くとともに、経験を積むことができる
- 長期の海外生活が体験でき、語学力を身につけることができる
- 現地での生活に必要な生活費や住居などの保証がある
- 不測の事態やいざという時のサポート体制がある
募集人数が少ないためハードルは高いですが、日本語教育以外の活動分野で日本語教育の知識・スキル・経験を活かしてネパールで活動してみるという方法も検討してみてはいかがでしょうか?
2 民間日本語教育機関の日本語教師
ネパールでの日本語学校などでの民間日本語教育機関の求人はほとんど見受けられません。
ただ、過去には求人サイトに募集情報が掲載されていたこともあるため、こまめにチェックしていれば出てくるかもしれません。
過去の求人情報を参考にすると、ネパールでもやはり日本語教師資格は求められるようです。
基本的には下記の日本語教師資格のいずれかを取得しておく必要があります。
- 日本語教師養成講座420時間修了
- 大学(大学院)において日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)
- 日本語教育能力検定試験に合格
また、ネパール人教師との意思疎通ができる程度の、英語やネパール語ができるとなおよいでしょう。
民間機関の求人情報があるかどうか不明ですが、可能な限り求人サイトをチェックしつつ、養成スクールに入ってくる情報も収集しながら地道に探してチャンスを待つしかなさそうです。
また、他国の場合だと、X(旧ツイッター)などのSNSで求人情報が掲載されていることもあるため、「ネパール 日本語教師 求人」といったキーワードで検索してみるのも方法です。
以下の関連記事で、海外の求人情報を掲載しているサイトをご紹介しています。
ぜひ見てみてください。
ネパールってどんな国?
国名 | ネパール |
---|---|
首都 | カトマンズ |
人口 | 3,054万7,580人 (2022年 世銀) |
面積 | 147,000㎢(北海道の約1.8倍) |
気候 | 南部:熱帯・亜熱帯 中部:温帯 北部:高山気候 |
通貨 | ネパール・ルピー(LKR) ※1ルピー=約1.1円 |
宗教 | ヒンドゥー教、仏教、イスラム教など |
言語 | ネパール語 |
歴史
ネパールは、南アジアに位置する内陸国です。
中国のチベット自治区とインドに挟まれたこの国は、世界最高峰のエベレストを含むヒマラヤ山脈で知られています。
歴史的には、数多くの小国家が存在した地域で、18世紀に統一されました。
19世紀には、イギリスの植民地支配下に置かれた時期もありました。
1990年に民主化運動が成功し、立憲君主制に移行。
2008年には、マオイストの武装闘争が終結し、200年以上の君主制を経て、2008年に連邦民主共和国に移行しました。
文化的には、ヒンドゥー教と仏教の影響が強く、多様な民族と言語が共存しています。
経済は農業と観光に依存しており、その自然美と文化遺産は世界的にも注目されています。
気候
ネパールの気候は地形に大きく左右されます。
南部のテライ地域では熱帯から亜熱帯気候が支配的で、暖かく湿潤な季節と乾燥する冷たい季節に分かれます。
中部の丘陵地帯は温暖な気候で、四季がはっきりしています。
北部のヒマラヤ山脈地域は高山気候で、永久雪と厳しい寒さが特徴です。
全体的に、モンスーンの影響を強く受け、6月から9月にかけては大量の雨が降ります。
また、標高の違いにより、国内で気温や降水量に大きな差があります。
通貨
ネパールの公式通貨はネパール・ルピー(NPR)です。
レートは1ルピー=約1.1円。
ただし、為替レートは政府の経済政策等により変動する可能性があります。
また、ネパールはインドとの経済的な結びつきが強いことから、一部の地域でインドルピーを使用することも可能です。
なお、ネパールの商取引は主に現金で行われるため、クレジットカードは主要都市や観光地など一部の地域・施設に限られています。
公用語
ネパールの公用語はネパール語です。
ネパール語は、インド・ヨーロッパ語族のインド語派に属する言語です。
また、ネパールは120以上の民族が暮らす多民族国家のため、ネパール語以外の言語も広く話されています。
主要な言語としては、タマ語、マガール語、ネワール語、ライ語、チベット語などが挙げられます。
ネパール憲法では、ネパール語を公用語とし、他の言語を国民語と定めています。
また、各民族の言語を尊重し、保護する旨を規定しています。
まとめ
以上、ネパールで日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。
- ネパールの日本語学習者数は南アジアで最も伸び率が高い
- ネパールにおける日本人教師の就労のチャンスは極めて低い
- JICA海外協力隊の日本語教育分野の募集案件はないため、他の関連分野も要チェック
- あとは地道に求人サイトをチェックするのみ
ネパールで日本語教師になるのはかなりハードルが高いですが、日本語教師になるには日本語教師資格があると有利です。
日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。
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