この記事では、ペルーで日本語教師になるために必要な情報を解説します。
ペルーはマチュピチュやナスカの地上絵など、誰もが知る有名な観光スポットがあり、多くの日本人にとって人生に1度は行ってみたい国なのではないでしょうか?
日本語教師の資格と経験を活かして、ペルーに住み、働いてみたいと思う人も多いはず・・・
この記事では、「日本語教師として憧れのペルーに行ってみたい」「スペイン語を使って海外で働きたい」という方に向けて、こんな疑問にお答えします。
- ペルーの日本語教育の需要はどのくらい?
- ペルーで日本語教師になるにはどんな方法がある?
- 求人の状況・内容・探し方は?
- ペルーってどんな国?
ペルーの日本語教育事情、必要な資格要件、就職活動の方法、ペルーの基本情報まで、ペルーで日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。
興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
- ペルーで日本語教師として働きたい方
- これから日本語教師としてペルーに赴任することが決まっている方
- スペイン語能力を活かして海外で働いてみたいと思っている方
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ペルーの日本語教育事情
ペルーにおける日本語教育は、20世紀初頭に始まり、1920年代にはリマを含む複数の地域で日本人小学校が設立されました。
日本人小学校では、日本語とスペイン語の2言語教育が行われていました。
しかし、1930年代の排日政策と第2次世界大戦の影響で多くの学校が閉鎖。
戦後、日系人学校が次々と設立され、日本に関する行事や日本語学習が行われました。
近年、ペルーでは、日本語教育は継承語としてだけでなく、外国語としても普及してきています。
最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。
ペルーでは、小中学校で第2外国語として日本語を教える学校が複数あります。
大学には日本語が学べる環境が整っていませんが、大学生や成人層は日本語学校で多くの人が学んでいます。
日本語学校は首都リマを中心に展開されており、幅広い層が日本語を学習しています。
ペルーでの日本語教師の需要
ここでは、国際交流基金による調査結果をもとに、ペルーにおける日本語教育の需要について、近年の動向を解説していきます。
ペルーの日本語学習者数
ペルーの日本語学習者数は3,761人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
最近は4,000人前後で推移しています。
日本語教育を受けられない環境が十分に整っていないペルーですが、オンライン学習の普及もあり、学習者数を維持しています。
日本文化やポップカルチャーへの関心を学習動機としている人も多く、学習環境の整備によりさらなる学習者数の増加を期待したいところです。
では、次に日本語教師の状況について見ていきます。
ペルーの日本語教師数と日本人教師の割合
国際交流基金の調査によると、ペルーで働く日本語教師は81名(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
そのうち日本人は17人とわずかです。
需要としてはかなり厳しい状況です・・・
では次に、ペルーで日本語教師になれる方法はあるのか・・・解説していきます。
ペルーで日本語教師になるには?
現地で活動する日本人教師の少なさからもわかるように、ペルーで日本語教師の就職先を見つけるのは非常に難しいです。
求人があるとしても、待遇面が悪いケースもあります。
ペルーの日本語教育機関で働くには、単に日本語のネイティブというだけでもよい場合もありますが、基本的には以下のいずれかの日本語教師資格があると有利です。
- 日本語教師養成講座420時間修了
- 大学(大学院)において日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)
- 日本語教育能力検定試験に合格
ペルーの求人は非常に少ないのですが、可能性があるとすれば、JICA海外協力隊の募集を待つか、求人サイトなどで自分で探す方法があります。
- JICA海外協力隊に応募する
- 求人情報を自分で探す
それぞれの方法について解説していきます。
1 JICA海外協力隊に応募する
JICA海外協力隊は、独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営する国際貢献プログラムです。
途上国の開発支援と国際理解促進を目的として、途上国からの要請に基づき専門知識・技術を持つ人が隊員として原則2年間派遣されます。
活動分野は、農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐にわたり、日本語教育も主要な分野のひとつです。
募集は原則として年2回(春・秋)ありますが、ペルーの日本語教育分野の募集案件は数年に1度とごくわずかです。
派遣先はペルー日系人協会の日本語教室で、数年に1回、交代要員として募集がかかります。
応募要件としては日本語教師資格に加えて、数年の実務経験が必要です。
JICA案件は待遇面も保証され、魅力的なのですが、ペルーの案件が少ないため、気長に待つしかありません。
条件とタイミングが合えば挑戦してみてもよいでしょう。
- 途上国の人々の生活向上・目標(夢)の実現に貢献できる
- 自身の技術を磨くとともに、経験を積むことができる
- 長期の海外生活が体験でき、語学力を身につけることができる
- 現地での生活に必要な生活費や住居などの保証がある
- 不測の事態やいざという時のサポート体制がある
2 求人情報を自分で探す
ペルーには首都リマやクスコなどの都市に日系団体が運営する日本語教室があり、応募できる場合があります。
ただし、募集があったとしても、雇用条件としては非常勤やコマ単位での採用が多く、就労ビザが取得できないため、すでに就労可能なビザを持っている現地の在留邦人や日系人を応募対象としているケースがほとんどです。
また、日本語教師の需要が発生したとしても、人づてでの採用も珍しくなく、求人サイトに掲載されないケースもあるようです。
このため、現地で探すのが最も可能性が高い方法になりますが、求人があるかどうかもわからず、交渉するスペイン語能力も必要です。
日本にいながら求人情報を探すには限界がありますが、
- 求人サイトをこまめにチェックする
- SNSの求人情報も検索する
- 養成スクールの就職サポートで情報を得る
この3点を駆使して地道に求人を探すしかありません。
以下の関連記事では、日本語教師向けの求人サイトを紹介していますので、参考にお読みください。
このほか、ペルーという国にこだわらなければ、スペイン語圏であればメキシコやアルゼンチン、南米ならブラジルが比較的求人がありますので、検討してみてもよいでしょう。
ペルーってどんな国?
国名 | ペルー共和国 |
---|---|
首都 | リマ |
人口 | 3,340万人(2022年、国家統計情報庁) |
面積 | 1,285,216㎢(日本の約3.4倍) |
気候 | 沿岸部:砂漠気候 山岳部:山岳気候 アマゾン:熱帯雨林気候 |
通貨 | ソル(PEN) ※1ソル=約40円 |
宗教 | キリスト教(カトリック)ほか |
言語 | スペイン語、ケチュア語など |
ペルーは南米西部に位置する国で、豊かな歴史と文化を持っています。
インカ帝国の発祥地であり、マチュピチュやナスカの地上絵などの遺跡が世界的に有名です。
多様な気候と地形を持ち、アマゾン熱帯雨林やアンデス山脈が国土の大部分を占めています。
首都はリマで、太平洋の美しいビーチ、クスクスなどの美食文化でも知られています。
歴史
ペルーは古代からナスカ・インカなどのアンデス文明が栄えた土地です。
特にインカ帝国は15世紀には南米大陸の大部分を支配下に置き、高度な建築技術や農業技術を発展させました。
世界的に有名なマチュピチュやクスコなどは、インカ帝国時代の遺跡として世界遺産に登録されています。
しかし、1532年にスペインのピサロによって征服され、スペインの植民地時代が始まります。
この時期に鉱物資源の採掘やキリスト教の布教が進められました。
1821年には、サン・マルティンの指導のもと独立を宣言。
20世紀には政治的に不安定な状況が続きましたが、近年は民主主義が定着し、経済的にも成長を遂げています。
気候
ペルーは、南半球に位置するため、日本とは季節が逆です。
アンデス山脈が国土の中央部を縦断しており、沿岸部、山岳部、アマゾン低地で大きく気候が異なります。
海岸部は、太平洋に面する砂漠気候で、夏は暖かく乾燥し、冬は涼しく湿度が高くなります。
特に首都リマ周辺では、寒流の影響で霧が多く、降水量が少ないです。
山岳部は、アンデス山脈が連なる地域で、山岳気候が支配的です。
寒冷ながら日中は晴れる日が多いですが、標高が高い地域では、冬は氷点下になることもあります。
アマゾン川流域に広がる低地では、年間を通して高温多湿な熱帯雨林気候です。
通貨
ペルーの公式通貨はソル(PEN)です。
レートは1ソル=約40円。
ソルの価値は安定しているため、ペルー全土に広く流通しています。
ペルーでは都市部を中心にクレジットカードが広く受け入れられていますが、地方や小規模な店舗では現金が必要です。
また、米ドルも流通しており、都市部や観光地の商業施設やレストラン、ホテルなどで使用することができます。
公用語
ペルーの公用語はスペイン語とケチュア語です。
スペイン語は、ペルーの人口の約80%が話す言語であり、政府や教育、ビジネスなど、さまざまな分野で使用されています。
ケチュア語は、インカ帝国の時代に使われていた言語で、現在でもペルーの人口の約20%が話す言語です。
ケチュア語は、アンデス山脈の地域を中心に話されており、地域によって方言が存在します。
ペルーには、ケチュア語以外にも、アイマラ語、アヤワク語、ワラモ語など、さまざまな先住民の言語が話されています。
ペルーでは、スペイン語が主要言語である一方で、多様な先住民言語が共存し、文化的な多様性が尊重されています。
まとめ
以上、ペルーで日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。
- ペルーの日本語学習者数は4,000人前後と多くはないが一定の需要はある
- ペルーで日本語教師になるには、まず日本語教師資格が必要
- JICA海外協力隊の募集案件は数年に1度しかない
- 日本語学校の求人は在留邦人対象が多く、給料も安い
- 求人数は少ないため、求人サイトをこまめにチェックするしかない
- SNS検索や養成スクール提供の情報など幅広く情報収集してみる
- 他のスペイン語圏(メキシコなど)やブラジルも検討する
ペルーで日本語教師になるのは厳しい道のりですが、ペルーで日本語教師になるには、日本語教師資格があると有利です。
日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。
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