この記事では、韓国で日本語教師になるために必要な情報を解説します。
日本と韓国は隣国であり、政治・経済・文化などあらゆる面で密接な関係があります。
それだけに韓国における日本への関心は非常に高く、日本語教育も活発に行われています。
現場では多くの日本人教師が今も活躍しており、これから韓国で働いてみたいと思っている日本語教師の方も少ないくないでしょう。
そんな方のために、この記事ではこんな疑問にお答えします。
- 韓国の日本語教育事情はどう?
- 韓国における日本語教師の需要はある?
- 韓国で日本語教師として働くにはどんな要件を満たせばいい?
- 給料はいくらぐらい?
- 求人情報の探し方は?
- 韓国ってどんな国?
韓国の日本語教育事情から、必要な資格要件、給料事情、就職活動の方法、国の概要まで、韓国で日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。
興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
- 韓国で日本語教師として働きたい方
- これから日本語教師として韓国に赴任することが決まっている方
- 海外で働いてみたいと思っている方
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韓国の日本語教育事情
ここでは、韓国で日本語教師として働くために知っておくべき現地の日本語教育事情について解説します。
韓国における日本語教育は、1965年の日韓国交正常化を契機に発展し始めました。
高等教育では、国交正常化後、大学に日本語専攻科目が設置され、1970年代から大学院や短期大学の観光学科などで日本語教育が拡大。
中等教育では、1973年に高等学校で日本語が第二外国語科目として導入され、2001年には中学校でも日本語教育が始まりました。
現在、韓国には約47万人の学習者がいます。
国際交流基金の最新調査による教育段階別の学習者数と教師数の分布は以下のとおりです。
上表のとおり、主な学習者は中学生および高校生で、特に高校では日本語が最も履修者が多い第二外国語です。
日本文化への関心や日本での就職を目的に学ぶ学生も増えており、民間日本語学校や文化センター、公民館など、韓国では地域レベルでも依然として日本語教育が盛んです。
少子化の影響や教育政策の変化により、今後の日本語教育は変化する可能性があります。
こうした状況のなかで一体日本語教師の需要はどのくらいあるのでしょうか?
次に解説していきます。
韓国での日本語教師の需要
韓国での日本語教育の需要は依然として高いのが現状です。
しかし、新型コロナウイルスの流行やオンライン教育の普及、各国の言語政策の変更など、日本語教育を取り巻く環境は流動的です。
隣国の韓国も例外ではありません。
ここでは、国際交流基金による調査結果をもとに、日本語教育の需要について、近年の動向と将来の展望について解説していきます。
韓国の日本語学習者数
韓国の日本語学習者数は470,334人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
特に、日本への進学・就職をめざす人々により、民間の日本語教育機関における日本語教育は活発です。
一方で、学習者数の大半を占める高校生・大学生の学習者数が減少傾向にあるのが懸念材料です。
他の先進国同様、韓国でも少子化が進行していることから学生の絶対数が少なくなっているとともに、とりわけ日本語教育については高校の第二外国語が必修から選択科目に変更されたことから、2012年度以降全体の学習者は減少し続けています。
しかしながら、日本と韓国の経済的文化的結びつきは依然として非常に強いことから、韓国における日本語の人気は衰えていません。
韓国の人口規模から考えても、日本語教育の需要は非常に高いといえますが、オンライン教育も普及してくなかで、今後日本語学習者数がどのように推移していくか注視していく必要があります。
では、次に日本語教師がどのくらいいるのかを見ていきます。
韓国の日本語教師数と日本人教師の割合
国際交流基金の調査によると、韓国で働く日本語教師は13,229名(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
近年は教師数の総数はほぼ横ばいの状況です。
韓国の特徴は中等教育段階の学習者数が圧倒的に多いことから、教師も必然的に韓国人教師が大半を占め、結果として、ネイティブの日本人教師の割合は低くなっています。
日本人教師は、主に大学と学校以外の日本語教育機関(日本語学校、企業など)で高い需要があります。
特に日本語学校(学院)や企業などの機関数は堅調に推移していることから、今後も高い需要が見込めるでしょう。
韓国で日本語教師になるには?
ここでは、韓国で日本語教師として働くために必要な資格・要件と給料などの待遇面について解説します。
韓国で働くための主な要件は以下のとおりです。
韓国の主な日本語教師勤務要件 | |
---|---|
学歴要件 | 大卒以上 |
日本語教師 資格 | ・日本語教師養成講座420時間修了 ・大学の日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)履修・卒業 ・日本語教育能力検定試験合格 |
資格・要件 | その他・語学力(韓国語) ・実務経験 |
(月収) | 給与目安20~25万円程度 |
以下、詳しく解説します。
必要な資格・要件は?
韓国で日本語教師として働くにあたり、一律の要件は定められていませんが、就労ビザとの関係も含め、多くの求人で見られる条件は以下のとおりです。
- 四年制大学卒業以上の学歴
※大学で教える場合は修士以上 - 日本語教師資格
(養成講座修了、大学で日本語教育主専攻・副専攻、日本語教育能力検定試験合格)
なお、企業など一部の教育機関では韓国語能力が必要な場合もあるようです。
韓国の日本語教師の給料・待遇は?
韓国における日本語教師(常勤)の給料は就労先によって異なりますが、おおむね月収200~250万ウォン程度からのスタートです。
日本円(1ウォン=0.1円)にすると、約20~25万円程度。
これは基本給の金額になるため、コマ数に応じて加算給がでたり、住宅手当もあると、受け取れる給料はもう少し高くなる可能性があります。
また、実務経験や韓国語能力も加味されたり、経験を積むにつれて昇給するなどして300万ウォン以上の月収を手にすることも十分できます。
韓国の物価や生活レベルは日本とほぼ同じのため、よほど浪費しなければ現地での生活に困ることはほぼないでしょう。
ただ、飛躍的に給料がアップすることは望めません。
韓国での経験をどのように活かし、キャリアアップを図っていくかもあわせて考えていきましょう。
待遇面では基本給のほか、賞与支給・有給休暇付与・残業代・医療保険・渡航費用支給などがあるため、求人情報をよくチェックしましょう。
韓国の日本語教師求人情報の探し方
韓国の日本語教師の求人は豊富にあるため、日本語教師向けの求人サイトを見ればいつでも何かしらの求人情報が掲載されています。
求人情報が多いのはいいことですが、逆にどの求人を選べばいいのかわからなくなってしまうかもしれません。
養成スクールの就職支援を活用してOBの話を聞いたり、SNSで求人元の情報を調べてみるなど、できるだけ情報収集をしたほうがよいでしょう。
このほか、海外インターンシップやワーキングホリデーに参加する方法もあります。
海外で働くことに不安があったり、韓国で日本語教師の体験をしてみたいといった場合には、インターンやワーホリのほうが気軽に参加できるのでおすすめです。
ただし、ワーキングホリデー制度は年齢が30歳までである必要があります。
以下の関連記事では、海外インターンシップやワーキングホリデーについて解説しています。
また、おすすめのエージェントもご紹介していますので、興味があったら資料請求をしたり、無料説明会に参加してみるのもよいでしょう。
韓国ってどんな国?
国名 | 大韓民国 |
---|---|
首都 | ソウル |
人口 | 5,156万人(2023年、統計庁) |
面積 | 10万444㎢ |
気候 | 温帯気候 |
通貨 | ウォン(₩) ※1ウォン=約0.1円 |
宗教 | 仏教、キリスト教(カトリック、プロテスタント)など |
言語 | 韓国語 |
歴史
韓国は朝鮮半島の南部に位置し、約5000年の歴史を持つ国です。
古代より三国時代(新羅、百済、高句麗)を経て、その後、統一新羅、高麗、李氏朝鮮を経て、20世紀には日本の植民地となりました。
1945年の日本敗戦後、朝鮮半島は北緯38度線を境に、北朝鮮と韓国に分断。
1950年には朝鮮戦争が勃発し、1953年に休戦協定を締結。
現在も北朝鮮と韓国は軍事的に緊張した状態にあります。
韓国は、1960年代以降、急速な経済成長を遂げるとともに、文化面でもK-POPや韓流ドラマなど、世界中に人気を博しています。
政治的には民主化が進み、経済的にも世界の主要国の一つとして認識されていますが、北朝鮮との関係や地域的な安全保障問題は依然として重要な課題です。
日本にとって韓国は経済的に密接な関係で、非常に重要なパートナーです。
また、K-POPやアニメなど文化的な交流も非常に活発で、若者を中心に互いの文化に対する理解と興味が依然として高いといえます。
一方、両国の間では歴史認識問題や領有権問題など歴史的な問題が時折表面化し、対立関係が深まることもあり、複雑な関係性があります。
気候
韓国の気候は、四季がはっきりしている温帯気候です。
日本と似ている部分もありますが、夏は日本の夏よりも蒸し暑く、冬は日本の冬よりも寒くて乾燥しています。
また、気候は地域によっても異なり、南部と島嶼部は比較的温暖で、北部や内陸部は冷涼です。
春(3~5月)は比較的短いですが、温暖で快適な季節です。
桜やチューリップなどの花が咲き、日中は暖かく夜間は涼しく過ごしやすい時期です。
夏(6月〜8月)は高温多湿で蒸し暑い日が続きます。
6月から7月にかけては梅雨の影響で、7月から8月にかけては台風の影響で雨が多く、時折大雨に見舞われることがあります。
また、7月と8月は1年で最も暑く、猛暑の日もめずらしくありません。
秋(9月〜11月)は涼しく、晴れた日が多いのが特徴です。
気温が下がり始め、紅葉を楽しむことができます。
冬(12月〜2月)は寒くて乾燥した日が続きます。
最低気温が氷点下となる日もあり、厳しい寒さとなります。
通貨
韓国の通貨は「ウォン(₩/KRW)」です。
紙幣は1,000ウォン、5,000ウォン、10,000ウォン、50,000ウォンがあり、硬貨は10ウォン、50ウォン、100ウォン、500ウォンが使用されています。
レートは、1ウォン=約0.1円です。
しかし、昨今はキャッシュレス決済が急速に普及しています。
特に都市部ではクレジットカードが日常的に利用されているほか、QRコード決済も広まっています。
QRコード決済としては「KakaoPay」や「Naver Pay」などがあり、小売店やカフェ、レストランでの支払い時に利用できます。
キャッシュレス決済は政府も積極的に推進しているほか、新型コロナウイルスの影響もあり、韓国は世界で最もキャッシュレス決済が普及している国のひとつといってもよいです。
公用語
韓国の公用語は韓国語です。
韓国語は朝鮮語族に属し、「ハングル」という韓国語独特の文字を使用します。
ハングルは15世紀の世宗によって創設された韓国語独自の文字体系です。
また、韓国語の特徴的な側面の1つは、高度に発達した敬語体系です。
日本語にも敬語表現があり、相手によって言葉を使い分けることは共通していますが、文法的な側面や使用場面・頻度などは異なります。
韓国社会は儒教の教えが根強く残っているため、社会的地位や年齢に応じて異なる言葉遣い(敬語表現)をすることが非常に重要とされているのです。
このほか、漢字の使用についてはかつて広範でしたが、現在は限定的で日常生活では主にハングルが使用されています。
ただ、多くの語彙は漢字由来であり、教育課程において基本的な漢字教育が行われているため、韓国の人々は日本語の漢字の理解も比較的早く、日本語教育の世界では韓国は漢字圏に含まれます。
まとめ
以上、韓国で日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。
- 韓国の日本語人気は高いが、少子化の影響で学習者数は減少している
- 日本語教師に求められる要件は「大卒+日本語教師資格」が基本
- 大学で教える場合は修士以上の学歴が必要
- 給与は月収20~25万円程度だが30万円以上も十分可能。
- 日本人教師の就職先の大半は大学・民間日本語学校・企業
- 求人情報は豊富にあるため、複数の情報を慎重に比較すること
- ワーキングホリデーで渡航する方法もある
韓国で日本語教師になるにはまず、日本語教師の資格要件を満たす必要があります。
日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。
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