中国で日本語教師になるには?|求人の探し方・給料・需要も解説

中国で日本語教師になるには?

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この記事では、中国で日本語教師になるために必要な情報を解説します。

中国は日本語学習者が世界で最も多い国です。

学習者数はなんと100万人以上!

日本のアニメやマンガなどは中国でも人気が高く、特に若者を中心に日本に対する関心は非常に高いものがあります。

また、中国語を母語とする中国の人々にとって、日本語は他の言語と比べて学びやすいことも、学習者が多い要因です。

中国は日本にとって経済面で重要なパートナーであり、文化交流も活発に行われています。

以上のことから、日本語教師にとって中国には海外で活躍できる大きなチャンスがあると言えるでしょう。

そんな中国で日本語教師になりたいと考えている方に、この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • 中国の日本語教育の需要はどのくらい? 
  • 日本人教師が多いのはどんな現場?
  • 中国で日本語教師になるにはどんな資格が必要? 
  • 就労ビザの取得要件は?
  • 給料はいくらぐらい?
  • 就職活動にはどんな方法がある?
  • 中国ってどんなところ?

中国の日本語教育事情、必要な資格要件、給料事情、就職活動の方法、中国の基本情報まで、中国で日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。

興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • 中国で日本語教師として働きたい方
  • これから日本語教師として中国に赴任することが決まっている方
  • 海外で働いてみたいと思っている方

なお、香港については、別途以下の関連記事で解説しています。

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目次

中国の日本語教育事情

中国の日本語教育

中国における日本語教育は非常に古く、明代に端を発しますが、近代に入ると清末から民国初期、1930年代に日本の先進的な技術や思想を学ぶためのブームが起きました。

日中戦争や国共内戦の時期には、日本語教育は一時的に停滞しましたが、1949年の中華人民共和国成立後、政府は外国語教育を重視。

1950年代から1960年代にかけて専門学校や総合大学に日本語専攻が設置されました。

文化大革命期には一時中断されますが、1972年の日中国交正常化を機に日本語教育は再び盛んに。

1980年代以降、中等教育と高等教育で日本語教育のシラバスが整備され、1990年代には日本語が英語に次ぐ第二の外国語としての地位を確立しました。

2000年代以降は高等教育機関での学習者数が大幅に増加しました。

最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。

教育段階別内訳(中国の日本語学習者数と教師数)
参考元:国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」

学習者数について見てみると、高等教育機関(大学等)で学ぶ層が半数以上で、次いで中等教育機関が3割と学校教育現場での学習が盛んであることがわかります。

同時に日本語教師も大学や高校で教える教師が4分の3以上です。

ただ、近年の動向では、特に大学における学習者層の増加は落ち着きを見せ、中等教育機関での学習者数の増加が顕著になってきています。

近年の変化については、次で詳しく解説します。

中国での日本語教師の需要

中国と日本

中国における日本語教育の需要は依然として高いのが現状です。

しかし、新型コロナウイルスの流行や学習者層の変化など、中国の日本語教育を取り巻く環境は流動的です。

ここでは、国際交流基金による調査結果をもとに、中国における日本語教育の需要について、近年の動向を解説していきます。

中国の日本語学習者数

中国の日本語学習者数の推移
参考元:国際交流基金 2009~2021年度 海外日本語教育機関調査

中国の日本語学習者数は1,057,318人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。

インドネシアの711,732人を大きく引き離し、世界トップの学習者数です。

ここ10年ほどは100万人前後で推移しています。

ただ、学習者層は近年で変化が起こっており、中等教育機関(高校)の学習者が大幅に増加する一方、大学や民間機関の学習者が大きく減少しています。

日本語は中国語を母語とする中国人にとっては習得しやすい言語であり、日本文化に親しみもあることから、学習者数は多いものの、最近は日本への進学・就職に対し以前ほどの魅力を感じていないようです。

また、中国では大学入試の外国語科目で日本語が選択できるため、学びやすく得点しやすい日本語を学ぶ高校生が急激に増加しているのが実情のようです。

中国は政府の教育方針や言語政策、また日中関係の影響を受けて、日本語教育事情が変化する特徴があるため、常にその状況を注視する必要があります。

とはいえ、学習者数は世界で圧倒的に多いのは変わらないため、日本語教育の需要は依然として非常に高いといえます。

では、次に日本語教師の状況について見ていきます。

中国の日本語教師数と日本人教師の割合

中国の日本語教師数の推移
参考元:国際交流基金 2015~2021年度 海外日本語教育機関調査

国際交流基金の調査によると、中国で働く日本語教師は21,361名(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。

教師数も世界第1位です。

ネイティブの日本人教師は2021年度調査では減少していますが、コロナのロックダウンによる影響のため、コロナの制限が緩和され、どの程度回復するのか注目です。

2021年度調査における日本人教師の教育現場の内訳については、大学が最も多く約1,000人、次いで民間の日本語教育機関が約300人となっています。

中国で日本語教師になるには?

日本語教師

世界で断然トップの需要を誇る中国で働くにはどうすればよいのでしょうか?

中国で働くための主な要件は以下のとおりです。

中国の主な日本語教師勤務要件
学歴要件大卒以上
日本語教師
資格
・日本語教師養成講座修了
・大学の日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)履修・卒業
・日本語教育能力検定試験合格
その他
資格・要件
・年齢要件(60歳未満)
・実務経験(2年以上)
給与目安
(月収)
 30~45万円程度

ここでは、中国で日本語教師として働くために必要な就労ビザの取得要件と日本語教師資格について解説します。

就労ビザ

中国 ビザ

日本人が中国に在留し働くためには就労ビザの取得が必要です。

ビザの種類はいくつかありますが、長期滞在で就労できるビザとしては「Zビザ」と呼ばれるビザを取得するのが一般的です。

Zビザが取得できる目安は以下のとおりです。

  • 年齢:60歳未満
  • 学歴:大卒以上 ※経験次第で高卒・専門卒も可
  • 経験:2年以上の実務経験 ※関連職種が望ましい

ビザ審査はあくまで個別の審査ですが、上記の要件を満たせば、取得できる可能性が高くなります。

中国の就労ビザは年々取得が難しくなっているともいわれています。

日本語教師として取得する場合には、日本語教師資格も証明できるようにしておきましょう。

就労ビザの審査は流動的で取得要件が急遽変更となる場合もあります。
申請の際には、中国当局や勤務先から最新情報を取得してください。

必要な日本語教師資格・経験

資格要件

日本語教師としての採用要件については、就労ビザがクリアできれば、多くの求人では日本国内の日本語学校等で必要な要件と同等の資格が必要とされています。

  1. 日本語教師養成講座420時間修了
  2. 大学(大学院)において日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)
  3. 日本語教育能力検定試験に合格

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中国の求人の多くは日本語学校や大学です。

大学の求人でも大卒(学士)の学歴があれば応募が可能なことが多いですが、修士以上の学歴があると給料などの待遇面がよくなるところもあります。

中国における日本語教師の給料・待遇

中国 給料

中国における日本語教師の給料は、月収8,000~10,000元程度です。

日本円に換算すると、約16~20万円程度になります。

また、修士以上の学歴や実務経験があると、それに応じて加算されるケースも多いようです。

中国は国土が広く、地域によって生活水準が大きく異なります。

中国は総じて食料などの生活必需品は安く購入できますが、都市部と地方ではもらえる給料も物価も違うため、求人情報を見る際には勤務地をしっかりと考慮する必要があるでしょう。

待遇面では基本給のほか、賞与支給・有給休暇付与・残業代・住宅手当・医療保険・渡航費用支給などがあるため、求人情報をよくチェックしましょう。

中国の日本語教師求人情報の探し方

就職活動(海外)

中国の日本語教師の求人は豊富にあります。

求人サイト養成スクールの求人情報でさまざまな求人案件を見つけることができます。

興味のある案件をいくつかピックアップし、自分に合いそうな条件を慎重に比較・検討しましょう。

また、養成スクールの過去のOBの体験談を聞いたり、スクールとつながりのある機関の話を聞いたりなどできるだけ生の情報を得られるとよいでしょう。

中国ってどんな国?

中国 天安門広場
国名中華人民共和国
首都北京
人口14億1,175万人(2022年、中国国家統計局)
面積9,600,000㎢
気候地域によって異なる ※「気候」を参照
通貨人民元(RMB) ※1元=約20円
宗教仏教、イスラム教、キリスト教ほか
言語中国語

歴史

中国 万里の長城

中国の歴史は、多くの王朝が興亡を繰り返した長い歴史があり、はじまりは紀元前21世紀頃に成立した夏王朝といわれています。

紀元前221年、秦の始皇帝が中国を統一。

その後、漢、唐、宋、元、明、清などの王朝が続き、中国文化が花開きました。

特に、唐代は経済や文化が最盛期を迎え、「盛唐」と称されるほど栄えました。

元朝はモンゴル帝国の一部として中国を統治し、明清時代には皇帝による中央集権体制が確立。

19世紀から20世紀初頭にかけて、西洋列強の圧力と内乱により清朝が弱体化。

1911年の辛亥革命により皇帝制が終わり、中華民国が成立しました。

その後、国共内戦を経て、1949年に中華人民共和国が成立しました。

中華人民共和国は毛沢東の指導下で社会主義政策が推進され、文化大革命などの大規模な政治運動もありました。

1970年代後半からは、鄧小平による改革開放政策が始まり、経済の急速な成長と国際社会への積極的な参加が進みました。

その後も中国は政治・経済・外交面で国際的な影響力を増しています。

日本との関係では、経済的に重要なパートナーである一方、歴史問題や領土問題などの課題も山積しています。

気候

中国の地図

中国の国土は広大なため、地域によって気候が大きく異なります。

地域ごとの主な気候の特徴は以下のとおりです。

東部(北京、上海など)は、主に温帯湿潤気候で夏は暑く湿度が高く、冬は寒く乾燥します。

南部(広州、香港など) 熱帯または亜熱帯気候で、1年を通して温暖湿潤です。

冬は温暖で、夏は非常に暑く湿度が高いです。

北部と西部(新疆ウイグル自治区など)は内陸部に位置し、乾燥した気候が特徴です。

冬は非常に寒く、夏は暑く乾燥しており、砂漠や山岳地帯が広がっています。

西南部(チベット高原など)は寒冷な高山気候で、年間を通して寒い日が多く、標高による気候の違いが顕著です。

中央部は 夏は暑く湿潤、冬は寒く乾燥する温帯気候です。

農業に適した気候で中国の主要な穀倉地帯となっています。

通貨

中国の通貨人民元

中国の通貨は「人民元」(Renminbi、RMB)で、単位は「元」(Yuan)です。

レートは1元=約20円。

人民元の価値は中国政府が管理する「管理変動相場制」によって決定されており、 政府により経済成長に伴うインフレを抑制し、通貨の安定性を維持するための政策が実施されています。

以前は国際化が遅れていると言われていた人民元ですが、近年は国際的価値が高まってきており、特にアジア地域では徐々に影響力が強くなっています。

また、中国国内では現金が広く使われていましたが、最近ではAlipay(支付宝)やWeChat Pay(微信支付)などのモバイル決済サービスが急速に普及し、日常生活でも電子決済が主流となっています。

公用語

中国語

中国の公用語は「普通話」(標準中国語)です。

普通話(標準中国語)は中国全土の公式言語で、政府、教育、メディアで広く使用されています。

普通話は北京方言を基に標準化したものです。

中国語では漢字を使用しますが、中国共産党による文化的改革の一環として、中国本土では伝統的な漢字(繁体字)から筆画数を減らして簡略化された形「簡体字」が使用されています。

しかし、普通話以外にも中国には多様な言語と方言が存在します。

主な方言としては広東語、福建語、上海語などがあります。

また、55の公認少数民族がそれぞれ独自の言語を持っています。

まとめ

中国 上海

以上、中国で日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。

まとめ
  • 中国の日本語学習者数は世界第1位で、100万人以上
  • メインの学習者層は高校生だが、日本人教師が教える現場は大学か民間機関が多い
  • 日本語教師に求められる要件は「大卒+日本語教師資格」が基本
  • 修士以上の学歴か実務経験があると、待遇面で有利
  • 給与は月収16~20万円程度だが、勤務地の生活水準によって異なる
  • 求人情報は豊富にあるため、求人サイトやスクールの就職支援で探せる
  • 中国政府の方針や外交関係などによって状況が変わるため、可能な限り生の情報を収集したい

中国で日本語教師になるにはまず、日本語教師の資格要件を満たす必要があります。

日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。

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