この記事では、バングラデシュで日本語教師になるために必要な情報を解説します。
バングラデシュはインドの隣にある小さな国ですが、人口は日本よりも多く、1億7,000万人以上の人々が暮らしています。
そんなバングラデシュでは近年、日本語教育熱が高まっています。
日本への留学・就職をめざす人、日本文化に魅了される人・・・
こうした人々が日本語学校などで多くの人が日本語を勉強しています。
でも、現地で活躍する日本語教師はまだ多くはありません。
だからこそ、日本語教育発展途上の国・バングラデシュで日本語教師になってみませんか?
この記事では、そんなバングラデシュに少しでも興味をお持ちの方の、こんな疑問にお答えします。
- バングラデシュの日本語教育の需要はどのくらい?
- 日本人教師の需要はある?
- バングラデシュで日本語教師になるにはどんな方法がある?
- 就職活動の方法は? 求人情報の探し方は?
- バングラデシュってどんな国?
バングラデシュの日本語教育事情、必要な資格要件、就職活動の方法、バングラデシュの基本情報まで、バングラデシュで日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。
興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
- バングラデシュで日本語教師として働きたい方
- これから日本語教師としてバングラデシュに赴任することが決まっている方
- 海外で働いてみたいと思っている方
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バングラデシュの日本語教育事情
バングラデシュにおける日本語教育は、1972年に在バングラデシュ日本国大使館内に日本語学校が設立されたことに始まります。
その後、1974年にダッカ大学現代言語研究所が設立され、現在まで日本語教育の中心的施設として日本語コースが開設されています。
1990年代以降、他の国立大学や私立大学でも日本語コースが開設されるようになり、近年では民間日本語教育機関も増加しています。
2019年には、バングラデシュとの在留資格「特定技能」を有する外国人材に関する制度の適正な実施のための基本的枠組みに関する協力覚書(MOC)への署名がなされました。
これを契機に日本への留学・就職をめざす日本語学習者が急増しました。
最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。
バングラデシュで日本語を学ぶ人のほとんどが大学生や社会人です。
日系企業の進出や日本への留学・就職をめざす人の増加に伴い、民間の日本語教育機関が増加しています。
また、アニメ・マンガなどの日本文化に興味を持って日本語学習を開始する若者も増えてきました。
では、バングラデシュではどれほど日本語教育熱が高まっているのでしょうか?
次にバングラデシュにおける日本語教育の需要について、解説していきます。
バングラデシュでの日本語教育の需要
近年になって急激に日本語教育熱が高まっていると言われているバングラデシュ。
果たしてどのくらいなものなのでしょうか?
そして、日本人教師の活躍の場はどこでどの程度あるのでしょうか?
ここでは、国際交流基金による調査結果をもとに、バングラデシュにおける日本語教育の需要について、近年の動向と将来性を解説していきます。
バングラデシュの日本語学習者数
バングラデシュの日本語学習者数は7,418人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
2015年度調査以降、急激に学習者数が増えています。
バングラデシュでは、近年、日系企業の進出が進んでおり、日本語対応が可能な現地人職員の需要が高まっています。
このため、民間企業や日本語教育機関で日本語コースを開設する動きが活発化しています。
また、特定技能ビザを取得して日本に就労するバングラデシュ人が増加しています。
さらに、近年では日本のアニメや漫画などのポップカルチャーがバングラデシュでも人気を集めており、日本語学習への関心も高まっています。
こうしたことから、バングラデシュにおける日本語学習者数は、今後も増加していくと考えられます。
では、次に日本語教師の状況について見ていきます。
バングラデシュの日本語教師数と日本人教師の割合
国際交流基金の調査によると、バングラデシュで働く日本語教師は346人(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
そのなかでも日本人教師は64人と少ないです。
日本人教師の需要としてはかなり厳しそうですね。
でも、増えていっているのは確か。
それぞれの教育段階での分布も見てみましょう。
以下の表をご覧ください。
教育段階 | 現地人教師 | 日本人教師 |
---|---|---|
初等教育 | 11人 | 7人 |
中等教育 | 6人 | 5人 |
高等教育 | 25人 | 5人 |
学校教育以外 | 250人 | 50人 |
日本語教師のほとんどが学校教育機関以外の民間日本語教育機関に在籍しており、日本人の教師も同様です。
では、バングラデシュで日本語教師として働くにはどういう方法があるのか・・・
次に解説します。
バングラデシュで日本語教師になるには?
今後の日本語教育需要の高まりが期待できるバングラデシュ。
少しずつ現地で活躍する日本人教師も増えていっている状況ですが、バングラデシュで日本語教師になる方法とは何か・・・
現在考えられる方法としては以下の2つです。
- JICA海外協力隊に参加する
- 民間日本語教育機関の教師をめざす
それぞれ解説します。
1 JICA海外協力隊
JICA海外協力隊事業では、最近になって日本語教育分野でバングラデシュへの募集案件が見られるようになりました。
派遣先は現地の大学で、必要な資格要件は日本語教師資格に加えて、学歴(大卒または修士)と実務経験(2年程度)です。
JICA海外協力隊は、独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営する国際貢献プログラム。
途上国の開発支援と国際理解促進を目的として、途上国からの要請に基づき専門知識・技術を持つ人が隊員として原則2年間派遣され、募集は原則として年2回(春・秋)です。
JICA海外協力隊にはさまざまな魅力があります。
- 途上国の人々の生活向上・目標(夢)の実現に貢献できる
- 自身の技術を磨くとともに、経験を積むことができる
- 長期の海外生活が体験でき、語学力を身につけることができる
- 現地での生活に必要な生活費や住居などの保証がある
- 不測の事態やいざという時のサポート体制がある
案件としては少ないですが、実務経験を活かしてバングラデシュの大学で教えてみたい人は要チェックです。
2 民間日本語教育機関の日本語教師
バングラデシュで大学以外で教える場合は、民間の日本語教育機関になります。
求人情報は少ないですが、時折見かけることがあります。
このため、こまめにチェックしていればいずれ出てくるでしょう。
そして、バングラデシュで日本語教師になるのに必要な資格・要件について、過去の求人情報を参考にすると、日本語教師資格は求められるようです。
基本的には下記の日本語教師資格のいずれかを取得しておく必要があります。
- 日本語教師養成講座420時間修了
- 大学(大学院)において日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)
- 日本語教育能力検定試験に合格
求人サイトや養成スクールの就職サポートで粘り強く探していきましょう。
以下の関連記事で、海外の求人情報を掲載しているサイトをご紹介しています。
ぜひ見てみてください。
また、仕事をするうえでは現地教師とのコミュニケーションも必要なため、英語やベンガル語も事前に勉強ししておく必要があるでしょう。
バングラデシュってどんな国?
国名 | バングラデシュ人民共和国 |
---|---|
首都 | ダッカ |
人口 | 1億7,079万人(2022/2023年度予測、バングラデシュ統計局) |
面積 | 147,570㎢ |
気候 | 南部:熱帯・亜熱帯 中部:温帯 北部:高山気候 |
通貨 | ネパール・ルピー(LKR) ※1ルピー=約1.1円 |
宗教 | イスラム教 |
言語 | ベンガル語 |
バングラデシュは、南アジアに位置する共和国で、インドに囲まれ、ベンガル湾に面しています。
面積は日本の約4割であるにもかかわらず、人口は約1億7000万人と世界有数の人口大国。
独立前は「東パキスタン」と呼ばれ、イスラム教を国教とし、バングラデシュの言語「ベンガル語」を国語とする独特の文化を持つ国です。
国旗は緑の背景に赤の丸ということで、日本の国旗と似ていることでご存じの方もいるかもしれません。
でも、実は赤い丸は少しだけ左に寄っているんです・・・
緑色は農業とイスラム教を表し、赤色は太陽と独立のために戦った戦士たちの血の色を表していると言われています。
そんなバングラデシュの基本情報を解説します。
歴史
バングラデシュの歴史は古く、紀元前10世紀頃にはベンガル王国が成立しました。
その後、モンゴル帝国やイギリスの植民地支配を経て、1947年にインドから分離独立した東パキスタンとなりました。
しかし、東パキスタンは西パキスタンからの経済的・政治的圧迫を受けていたため、1971年に独立戦争が勃発。
独立戦争の結果、1971年に独立を勝ち取りました。
独立後、国名をバングラデシュ人民共和国に改めました。
バングラデシュは、近年急速な経済成長を遂げています。
しかし、貧困や格差が依然として深刻な問題となっています。
近年では、女性の社会進出や教育の普及が進んでおり、社会の変化がみられます。
また、日本との友好関係も深く、多くの日本人がバングラデシュを訪れています。
気候
バングラデシュは熱帯モンスーン気候で、年間を通じて高温多湿です。
気候は大きく3つの季節に分けられます。暖かく湿った夏(3月から6月)、モンスーン(7月から10月)、そして涼しい乾季(11月から2月)。
夏季は暑く、40℃近くまで上昇することもあります。
モンスーンの間は国全体に大量の雨が降り、特に沿岸部では洪水のリスクが高まります。
乾季は比較的涼しく、気温は20℃から30℃程度。
また、バングラデシュはサイクロンの影響を受けやすく、特にモンスーンと乾季の変わり目に発生することがあります。
気候変動の影響により、気候リスクが増加しているとも言われています。
通貨
バングラデシュの通貨は、バングラデシュタカ(BDT)です。
レートは1タカ=約1.3円。
バングラデシュタカは、2022年9月に固定相場制から変動相場制に移行しました。
これにより、タカの価値は米ドルなどの外貨相場の影響を受けるようになりました。
近年タカの価値は下落しており、貿易赤字やインフレなどの影響とされています。
現地ではクレジットカードの使用が増えていますが、現金が依然として主要な支払い手段です。
また、デジタル決済やモバイルバンキングの普及も進んでいます。
公用語
バングラデシュの公用語はベンガル語(バングラ語)で国民の大多数が使用しています。
英語も広く使われており、特に教育、法律、ビジネスの分野で重要な役割を果たしています。
また、国内には数多くの少数民族が存在し、それぞれ独自の言語を話しています。
ただ、公的なコミュニケーションや教育では、主にベンガル語が使用されます。
まとめ
以上、バングラデシュで日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。
- バングラデシュの日本語学習者数はうなぎ上りで需要が高まっている
- 必要な資格要件は日本語教師資格
- 大学勤務希望の場合は、学歴と実務経験も必要
- バングラデシュにおける日本人教師の求人は少ないがチャンスはありそう
- 大学を希望ならJICA海外協力隊に参加する方法がある
- 根気強く求人サイトのチェックと養成スクールの就職サポートで探す
バングラデシュで日本語教師になるのはハードルが高いですが、チャンスはあります。
バングラデシュで日本語教師になるには日本語教師資格が必要です。
日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。
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