フランスで日本語教師になるには?|求人の探し方・需要も解説

フランスで日本語教師になるには

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この記事では、フランスで日本語教師になるために必要な情報を解説します。

フランスの日本語学習者はヨーロッパ最多!!

フランスといえば・・・エッフェル塔、ルーブル美術館、凱旋門、ヴェルサイユ宮殿・・・挙げればキリがないほどの名所とおしゃれなお店の数々に美しい街並み・・・

そんなフランスで日本語教師になってみたいと思う方は多いはず。

しかし、実際には日本人が日本語教師としてフランスに渡るのは、とても難しいことなんです・・・

その理由は何なのか? それでも、フランスに行くには?

フランスで日本語教師を考えている方へ、この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • フランスの日本語教育の需要はどのくらい? 
  • フランスで日本語教師になるにはどんな方法がある? 
  • フランスで日本語教師になるのは難しい? 1番可能性のある方法は?
  • フランスってどんな国?

フランスの日本語教育事情、必要な資格要件、求人探しの方法、フランスの基本情報まで、フランスで日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。

興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • フランスで日本語教師として働くことに興味がある方
  • すでにフランスに住んでいて、日本語教師に挑戦してみたい方
  • 海外で働いてみたいと思っている方

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目次

フランスの日本語教育事情

フランスの日本語教育

フランスにおける日本語教育は、1863年にパリの帝立図書館附属帝立東洋言語専門学校で日本語の授業が始まったことに始まります。

その後、19世紀末から20世紀初頭にかけて、パリ大学やリヨン大学などで日本語教育が始まり、徐々に普及していきました。

1980年代以降、日本語教育は中等教育段階にも広がり、高校卒業試験のバカロレアで日本語が選択科目となり、1985年には専門の日本語教員資格が誕生しました。

また、1990年代には初等教育段階でも日本語教育が始まりました。

2000年代以降、フランス政府は外国語教育の多様化と質の改善を推進し、日本語教育もその対象となりました。

政府の後押しもあり、現在でも日本語学習者数は増加傾向にあります。

最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。

教育段階別内訳(フランスの日本語学習者数・教師数)
出典:国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」をもとに作成

調査結果から、学習者層は高等教育段階が最も多いですが、中等教育段階や学校教育以外の機関についてもまとまった学習者層があります。

フランスの日本語教育は、歴史的にも大学などの高等教育機関を中心に発展してきました。

さらに近年は語学学校や非営利の語学教室などでの学校外教育も盛んになっています。

こうしたことから、フランスの日本語学習者数はバランスよく堅調に伸びているといえます。

そんななか日本語教師、ひいては日本人の需要はどの程度あるのでしょうか?

次に、フランスにおける日本語教師の需要について解説します。

フランスでの日本語教師の需要

フランスと日本

フランスの日本語教育の需要はヨーロッパのなかでは最も高いと言っていいでしょう。

一方、日本語教師の需要となると、事情が異なってきます。

特に気になる日本人の需要はどの程度あるのでしょうか?

近年の動向を分析しながら、需要を解説していきます。

フランスの日本語学習者数

フランスの日本語学習者数の推移
出典:国際交流基金 「海外日本語教育機関調査」をもとに作成

フランスの日本語学習者数は29,569人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。

ヨーロッパで最も多く、世界でも12番目の多さを誇ります。

さらに、近年も増加傾向が続いている状況です。

すべての教育段階で学習者が増加しており、あらゆる世代で日本語が学ばれています。

日本語学習の目的は多くが「日本語・日本文化そのものへの興味」で、日本への留学・就職は少数派です。

フランス人は、他国よりも、日本の伝統的な芸術や文化(アニメ、マンガ、ゲーム、着物、茶道、武道など)に特に高い興味・関心があります。

また、フランスでは外国語学習が奨励されていることもあり、都市部だけでなく地方でも日本語が学べる環境が整備されているのも学習者増加の要因と考えられます。

では、日本語教師はどの程度必要とされているのでしょうか?

次に日本語教師の状況について見ていきます。

フランスの日本語教師数と日本人教師の割合

フランスの日本語教師数の推移
出典:国際交流基金 「海外日本語教育機関調査」をもとに作成

国際交流基金の調査によると、フランスで活動する日本語教師は930人(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。

そのうち、ネイティブの日本人教師の割合は7割以上です。

日本人教師について教育現場ごとの現状を把握するため、教育段階別の現地人教師と日本人教師の数を以下の表にまとめました。

教育段階現地人教師日本人教師
初等教育19人79人
中等教育77人125人
高等教育173人248人
学校教育以外78人339人
出典:国際交流基金 「2021年度 海外日本語教育機関調査」をもとに作成

日本人の教師は高等教育機関と学校教育機関以外の機関で数が多く、特に学校教育以外では8割以上が日本人教師です。

ただし、フランスで働く日本人教師は、多くが非常勤での勤務が一般的です

このため、すでに就労可能なビザを持っている、あるいは永住権を有する日本人が日本語教師として活躍しているのが実態です。

大学でも非常勤の日本人教師が多く正規雇用で働くのは相当困難です。

こうしたことから、フランスでの日本人教師の需要はあるものの、主にフランスに居住している日本人が対象となり、フランスでの就労ビザを持たない日本人にとっては職を得ることが難しい状況です。

それでも、フランスで日本語教師として活躍する方法は存在するのでしょうか?

このあと、フランスで日本語教師になるための具体的な方法と求人の探し方について解説していきます。

フランスで日本語教師になるには?

日本語教師

フランスにおける日本人教師の勤務形態は非常勤がほとんどです。

これは、フランスで初等・中等教育機関の教員になるには国籍要件があり、日本国籍者は対象外であることが大きな要因です。

こうしたこともあり、日本人がフランスで日本語教師として正規雇用になれる可能性は非常に低いです。

ただ、雇用形態にこだわらなければ、フランスで日本語教師を経験する方法もあります。

フランスで日本語教師になるための方法は以下の3つです。

  1. 日本関連分野で修士以上の学歴がある人 ⇒ 大学の教員になる
  2. 就労可能なビザをすでに持っている在留邦人 ⇒ 非常勤の日本語教師になる
  3. 何もない人 ⇒ インターン / ワーキングホリデーに参加する

それぞれのルートを解説します。

1 大学の教員

パリ大学

フランスで高等教育機関(大学・大学院)の教員になろうとする場合は、日本または日本語に関する専門分野について、修士号以上の学歴がまず必要です。

また、日本語を教えるだけでなく、専門分野についての教鞭をとれるだけのフランス語の語学力も必要です。

そのうえで、各大学(大学院)の求人情報を見つけ、採用試験を受ける形になります。

ただし、修士号の場合は非常勤講師としての採用が多く、常勤講師として准教授に就任するには博士号が必要とされるようです。

このため、フランスで新たに就労ビザを取得し日本語教育の大学教員になるのは非常に狭き門であることを覚悟しなければなりません。

なお、フランスの高等教育機関の求人情報は、日本の日本語教師求人サイトに掲載される場合があるため、チェックしてみてもよいでしょう。

2 非常勤の日本語教師(学校教育機関以外)

語学講座

学校教育以外の日本語教育機関として語学学校(日本語学校)が思い浮かびますが、フランスではそれほど多くないようです。

フランスで成人を対象とした日本語教育機関は、政府、自治体、非営利団体などによる日本語教室が多く、地方にも広がっているようです。

日本でいうカルチャーセンターのようなイメージです。

こうした日本語教室においても、フランスで日本語教師として働くには、以下のいずれかの日本語教師資格を持っていると有利です。

  1. 日本語教師養成講座420時間修了
  2. 大学(大学院)において日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)
  3. 日本語教育能力検定試験に合格

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ただし、カルチャーセンターという言葉からもわかるように、待遇面はよいとは言えません。

雇用形態が非常勤であることが多く、最悪の場合、無給ボランティアという可能性もあります。

就労ビザの取得は難しいため、既にフランスで就労可能なビザ(長期滞在ビザ、ワーキングホリデービザ、永住権など)を持っている人が対象となります。

就労ビザを持っていない方は、求人情報を確認する際に、応募条件を慎重にチェックすることが重要です。

フランスの求人情報については、求人サイトに掲載される可能性もあるので、念のためチェックしておきましょう。

3 インターンシップ / ワーキングホリデー

ワーキングホリデー

フランスで日本語教師の体験をするのに、最も実現可能な選択肢が、海外インターンシッププログラムやワーキングホリデーに参加する方法です。

フランスは日本とワーキングホリデー制度に関する協定を結んでいるため、ワーキングホリデービザを取得してフランスに長期滞在することができます。

現地で日本語教師アシスタントとして働いたり、日本語や日本文化を広める活動に参加して経験を積むこともできるでしょう。

ワーキングホリデー制度で現地の日本語学校の求人を探す場合は、基本的には自分で現地の求人情報を探すことになりますが、ワーホリエージェントの就職サポートでアドバイスを受けることも可能です。

以下の関連記事では、海外インターンシッププログラムやワーキングホリデーを取り扱っているエージェントをご紹介しています。

フランスってどんな国?

フランスの地図
国名 フランス共和国
首都パリ
人口6,804万2,591人(2023年1月、フランス国立統計経済研究所)
面積632,702㎢(日本の約1.7倍)
気候海洋性気候、地中海性気候
通貨ユーロ ※1ユーロ=約160円
宗教カトリック、イスラム教、プロテスタントほか
言語フランス語

フランスは、ヨーロッパ大陸西部に位置する共和制国家です。

人口は約6,800万人で、そのうち約9割がカトリック教徒です。

首都はパリで、世界有数の観光都市として知られています。

パリには、ルーヴル美術館、エッフェル塔、凱旋門など、世界遺産が数多く世界中から観光客が訪れます。

フランスは、芸術、文化、ファッション、グルメなど、さまざまな分野で世界をリードする国です。

また、経済面でも世界有数の規模を誇り、製造業、農業、観光業などが主要な産業です。

外交面では、欧州連合(EU)の原加盟国であり、現在でも中心的な役割を果たしています。

そんなフランスで日本語教師として生活するために必要な基本情報を解説します。

歴史

フランス パリ凱旋門

フランスの歴史は、古代ローマ時代から始まります。

当時、現在のフランスの領域はガリアと呼ばれ、ケルト系の人々が住んでいました。

5世紀にはゲルマン系のフランク人が定住し、フランク王国が成立。

13世紀には、南北のフランスが統一され、フランス王国はヨーロッパの強国として発展しました。

14世紀にはイギリスとの間で百年戦争が勃発。

当初は劣勢となるも、聖女ジャンヌ・ダルクの登場により戦況が変わり勝利を収めたことは有名です。

16世紀にはアンリ4世によりブルボン王朝が創始し、植民地政策を展開。

17世紀には、ルイ14世の治世下で絶対王政が確立され、フランスはヨーロッパの覇権を握りました。

フランス バスチーユ広場
パリ バスチーユ広場

しかし、18世紀後半には、フランス革命によって絶対王政が崩壊し、共和国が樹立。

フランス革命は、フランスのみならず世界史に最も大きな影響を与えた出来事のひとつです。

その後、フランスはナポレオンの帝政、復古王政、第二帝政、第三共和政などを経て、現在の第五共和政に至ります。

フランスの歴史は、政治的、経済的、社会的、文化的にも大きな変遷を経てきました。

現在でも、フランスは芸術、文化、ファッション、グルメなど、さまざまな分野で世界をリードする国となっています。

気候

フランス ワイン産地

フランスの気候は地域によって異なります。

北部と西部では海洋性気候で、冬は穏やかで湿潤、夏は比較的涼しいです。

パリを含む内陸部では温暖な気候で、冬はやや冷え込み、夏は暖かくなります。

南部の地中海沿岸では地中海性気候で、冬は温暖で、夏は乾燥して暑くなります。

また、山岳地帯では、高地気候の特徴が見られ、1年中涼しく、冬は特に寒く雪が多くなります。

こうした気候の違いは、フランスの多様な農業生産やワイン造りにも影響を与えています。

北部の温暖湿潤な気候は牧草地に適しており、南部の暖かい気候はオリーブやブドウ栽培に適しています。

通貨

フランス ユーロ

フランスはユーロ圏に属しており、2002年からユーロ(€)を公式通貨として使用しています。

レートは1ユーロ=約160円。

多くの場所でクレジットカードやデビットカードが広く利用され、現金自動預け払い機(ATM)は都市部だけでなく地方にも広く設置されていて、日本円からユーロへの両替も可能です。

公用語

フランス語の本

フランスの公用語は、フランス語です。

フランス語は、ロマンス語に属する言語で、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語などと近い関係にあります。

また、フランス語は国際的にも重要な言語であり、国際連合など多くの国際機関の公用語の1つとなっています。

フランス語はフランスのほか、ベルギー、スイス、ルクセンブルク、モナコといったヨーロッパ諸国に加え、植民地時代の影響でカナダ、セネガル、コートジボワールなどでも公用語として話されています。

まとめ

エッフェル塔

以上、フランスで日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。

まとめ
  • フランスの学習者数はヨーロッパ最多
  • フランス人は日本語や日本文化への関心が高く学習者は増加傾向
  • 日本語教師の需要はあるが、雇用形態は非常勤がほとんど
  • 就労ビザの取得が難しいため、すでに就労可能なビザを持っている日本人教師が多い
  • 大学教員になるには、修士号か博士号が必須
  • フランスで日本語教師になるには日本語教師資格があると有利
  • 就労ビザ取得が難しいため、ワーホリビザで滞在し活動する方法もある

フランスで日本語教師になるには、日本語教師資格を持っていると有利です。

日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。

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