この記事では、ブラジルで日本語教師になるために必要な情報を解説します。
ブラジルは南米最大の日本語教育国
世界最大の日系人コミュニティを持ち、多くの日本人が在留していることもあり、親日的で日本への関心が高い国です。
そんなブラジルで日本語教師になりたいと考えている方に、この記事ではこんな疑問にお答えします。
- ブラジルの日本語教育の需要はどのくらい?
- ブラジルで日本語教師になるにはどんな方法がある?
- 求人情報の探し方は?
- ブラジルってどんな国?
ブラジルの日本語教育事情、必要な資格要件、就職活動の方法、ブラジルの基本情報まで、ブラジルで日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。
興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
- ブラジルで日本語教師として働きたい方
- これから日本語教師としてブラジルに赴任することが決まっている方
- 海外で働いてみたいと思っている方
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ブラジルの日本語教育事情
ブラジルにおける日本語教育は、1908年の日本人移民開始と共に、日系人子弟への継承語教育から始まりました。
第二次世界大戦前に一時禁止されたものの戦後に再開し、高等教育、さらには中等教育に広がっていきました。
また、日系人だけではなく非日系人にも日本語学習機会が提供されるようになり、継承語としての日本語教育から外国語としての日本語教育に比重が移りつつあります。
最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。
学習者全体の半数以上の人々が民間日本語教育機関で学んでおり、日本のアニメ・マンガ人気の影響を受けて学習を始めた非日系人の人々も多く含まれています。
ブラジルで働く日本語教師についても、4分の3以上が日本語学校等で活躍しています。
ブラジルでの日本語教師の需要
ここでは、国際交流基金による調査結果をもとに、ブラジルにおける日本語教育の需要について、近年の動向を解説していきます。
ブラジルの日本語学習者数
ブラジルの日本語学習者数は20,732人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
世界第15位で、南米では圧倒的に多い学習者数です。
2018年度調査までは順調に学習者数を伸ばし、日本語教育の需要は高まりを見せていました。
コロナの影響を受けて多くの民間教育機関が閉鎖を余儀なくされ、2021年度には減少に転じています。
ただ、日本語学習そのものへの興味・関心も高まっているため、コロナの影響が落ち着けば増加に転じることが大いに期待されます。
では、次に日本語教師の状況について見ていきます。
ブラジルの日本語教師数と日本人教師の割合
国際交流基金の調査によると、ブラジルで働く日本語教師は942名(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。
2018年度調査までは、学習者数の増加により1,000人を超えていましたが、コロナの影響による教育機関の休校や閉鎖などで、2021年度は教師数が減少してしまいました。
ただ、世代の移り変わりにより日本語が話せる日系人も徐々に少なくなってきているため、教育現場での日本人の需要は高く、コロナ後の回復に期待したいところです。
ブラジルで日本語教師になるには?
日本語教育の需要が南米で最も高いブラジルで日本語教師になるにはどういった方法があるのでしょうか?
主な方法は以下の2つです。
- JICA海外協力隊に参加する
- 日本語学校の日本語教師になる
実は、ブラジルは需要はあるものの、自分で求人を探して応募するという一般的なルートで就職するのは難しいです。
このため、海外派遣プログラムや養成講座の就職サポートなどを活用していくのが最適な方法です。
それぞれの方法について解説していきます。
1 JICA海外協力隊
ブラジルで日本語教師になるのに最も近道なのがJICA海外協力隊です。
JICA海外協力隊の募集で、ブラジルは最も募集案件の多い国のひとつです。
ブラジルの日本語教育に関する案件は毎回15~20件程度あります。
JICA海外協力隊は、独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営する国際貢献プログラム。
途上国の開発支援と国際理解促進を目的として、途上国からの要請に基づき専門知識・技術を持つ人が隊員として原則2年間派遣されます。
活動分野は、農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐にわたり、日本語教育も主要な分野のひとつです。
- 途上国の人々の生活向上・目標(夢)の実現に貢献できる
- 自身の技術を磨くとともに、経験を積むことができる
- 長期の海外生活が体験でき、語学力を身につけることができる
- 現地での生活に必要な生活費や住居などの保証がある
- 不測の事態やいざという時のサポート体制がある
募集は原則として年2回(春・秋)。
ブラジルの日本語教育に関する派遣先は日本語学校、幼稚園、小中学校がメイン。
主な応募要件はおおむね以下のとおりです。
- 日本語教師資格(養成講座・大学で日本語教育専攻、検定試験合格のいずれか)
- 実務経験(2~5年程度)
- 教員免許 ※派遣先が幼稚園・学校の場合
- 英語力(英語で日常生活に最低限必要な意思疎通ができるレベル)
応募要件は募集案件によって異なりますが、ブラジルの場合、日本語教師資格と実務経験は必要なようです。
ブラジルをめざすなら、まずは日本語教師資格を取得し、ある程度経験を積んでから挑戦するのがよいでしょう。
2 日本語学校(民間教育機関)の日本語教師
JICA海外協力隊以外で、ブラジルで日本語教師になる方法としては現地の日本語学校などの民間教育機関で働くことです。
ただし、雇用条件としては非常勤やコマ単位での採用が多く、給料も安いため、生活するにはかなり厳しいようです。
すでに就労可能なビザを持っている現地の在留邦人や日系人を応募対象としているケースがほとんどです。
ブラジルの日本語学校等で働くには、単に日本語のネイティブというだけでもよい場合もありますが、基本的には以下のいずれかの日本語教師資格があると有利です。
- 日本語教師養成講座420時間修了
- 大学(大学院)において日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)
- 日本語教育能力検定試験に合格
求人サイトに掲載される案件は少ないため、こまめにチェックして地道に探す必要があります。
資格未取得者の方は、日本語教師養成講座を受講しながら、スクールの就職サポートを活用すると求人サイトにない情報が得られるかもしれません。
ブラジルってどんな国?
国名 | ブラジル連邦共和国 |
---|---|
首都 | ブラジリア |
人口 | 2億306万人(2022年、ブラジル地理統計院) |
面積 | 8,510,418㎢(日本の約22.5倍) |
気候 | 北部:熱帯 中部:亜熱帯 南部:温帯 |
通貨 | ブラジルレアル(BRL) ※1レアル=約30円 |
宗教 | キリスト教(カトリック)ほか |
言語 | ポルトガル語 |
歴史
ブラジルは、南米大陸東部に位置する南半球最大の国です。
国土面積は約851万平方キロメートルで日本の約22倍に相当、人口は2億人あまりで世界第6位です。
ブラジルの歴史は、1500年にポルトガル人によって発見されたことに始まります。
ポルトガルはブラジルを植民地とし、奴隷制を導入してコーヒーや砂糖などの生産を拡大。
1822年にブラジルはポルトガルから独立し、帝政時代を経て、1889年に共和制に移行しました。
20世紀初頭、ブラジルは急速な経済成長を遂げていました。
しかしながら、特にコーヒー農園を中心とした農業分野で労働力不足に直面。
また、ブラジルから遠く離れた日本では人口過剰と貧困問題に直面しており、両国の利害関係が一致した結果、20世紀初頭に日本とブラジルが移民協定を締結。
多くの日本人がよりよい生活環境を求めてブラジルに移住しました。
現在ブラジルには約150万人の日系人が暮らしており、世界最大の日系人コミュニティとなっています。
日系人は、ブラジル社会において、農業、商業、教育、政治など、さまざまな分野で活躍しています。
ブラジルは、近年、経済成長を続けており、2022年には世界第6位の経済大国となりました。
しかし、貧富の格差や環境問題など、多くの課題も残されています。
気候
ブラジルの気候は、地域によって大きく異なり、北部は熱帯気候、中部は亜熱帯気候、南部は温帯気候に属しています。
北部は熱帯雨林気候で、アマゾン川流域地帯は年間を通して高温多湿です。
中部は亜熱帯気候で、夏は暑く冬は比較的涼しいです。
南部は温帯気候で、四季の変化があり、冬季には比較的涼しい気候になります。
沿岸部では温暖な気候が見られ、特にリオデジャネイロやサンパウロなどの大都市では、温暖な夏と穏やかな冬が特徴です。
通貨
ブラジルの通貨はレアル(BRL)です。
レートは1レアル=約30円。
1994年に導入されたレアルは、当時の深刻なインフレ問題を解決するための「レアル計画」の一環として誕生しました。
これにより、ブラジル経済は安定しインフレ率は大幅に低下しました。
しかし、ブラジル経済は依然として複雑で、世界経済の変動、国内政策、商品市場の変化などによってレアルの価値は変動しています。
また、ブラジルでは、都市部でカード決済やデジタル決済の利用が広まりつつあるものの、現金の使用が一般的です。
特に地方ではキャッシュレス決済が進んでいない場所もあります。
公用語
ブラジルの公用語はポルトガル語で、これはブラジルがポルトガルの植民地だった歴史に由来します。
ブラジルポルトガル語はヨーロッパのポルトガル語とは発音や語彙の面で違いがあります。
また、ブラジルは多民族国家のため、様々な民族の言語が話されています。
特に国境地域や移民の多い地域では、スペイン語、イタリア語、ドイツ語などのヨーロッパ言語や、日本語、アラビア語などの非ヨーロッパ言語も話されています。
このほか、先住民族の言語も存在し、約200の先住民言語がブラジル国内で話されているようです。
まとめ
以上、ブラジルで日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。
- ブラジルの日本語学習者数は南米最大で、2万人以上
- ブラジルで日本語教師になるには、JICA海外協力隊派遣が最も確実な方法
- 求人数は少ないため、求人サイトをこまめにチェックする
- 求人探しには養成講座の就職サポートを活用したい
ブラジルで日本語教師になるには、日本語教師資格があると有利です。
日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。
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