ラオスで日本語教師になるには?|求人の探し方・給料・需要も解説

ラオスで日本語教師になるには

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この記事では、ラオスで日本語教師として働きたいと思っている方に必要な情報を解説します。

ラオスはタイとベトナムの間にある東南アジアの内陸国で、豊かな自然と古風な文化が残る秘境の国として知られています。

ラオス独特のゆったりとした時間の流れのなかで、日本語教師として働いてみたいという憧れを持っている人も多いのではないでしょうか?

一方、ラオスに関する情報は少なく、謎が多いイメージもあるでしょう。

そこで、この記事ではこんな疑問にお答えします。

  • ラオスで日本語教師になるにはどんな資格が必要? 
  • ラオスの日本語教育の需要はどのくらい?
  • 就職活動にはどんな方法がある?

ラオスという国の概要から、必要な資格要件、就労ビザの取得方法、日本語教師の給料事情、就職活動の方法まで、ラオスで日本語教師として働くために知っておくべきことを詳しく解説します。

興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな人におすすめ
  • ラオスで日本語教師として働きたい方
  • これから日本語教師としてラオスに赴任することが決まっている方
  • 海外で働いてみたいと思っている方

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目次

ラオスで日本語教師になるには?

日本語教師

まずは、ラオスで日本語教師として働くために必要な要件について解説します。

ラオスで働くための主な要件は以下のとおりです。

ラオスの主な日本語教師勤務要件
学歴要件大卒
日本語教師
資格
・日本語教師養成講座修了
・大学の日本語教師養成課程を主専攻(副専攻)履修・卒業
・日本語教育能力検定試験合格
その他
資格・要件
・実務経験
・語学力

求人への応募要件としては、大卒で日本語教師資格保持者であることが求められるほか、実務経験や語学力の基準があったり優遇されるなどの違いがあるでしょう。

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ラオスで働くには、一般的に「就労ビザ」「労働許可証」「滞在許可証」の3つが必要とされています。

さらには海外旅行保険への加入義務もあるようです。

ビザ関係の手続きは雇用主を中心として行うことになるため、雇用契約を結んだら勤務先に自分が用意する書類を確認し、できるだけ早めに動くようにしましょう。

就労ビザの審査は流動的で取得要件が急遽変更となる場合もあります。
申請の際には、ラオス当局や勤務先から最新情報を取得してください。

ラオスでの日本語教師の需要

ラオスの需要

大卒で日本語教師資格保持者なら、応募要件を満たせる水準になるラオスですが、果たして日本語教師の需要はどの程度あるのでしょうか?

最新の調査結果から解説します。

ラオスの日本語学習者数

ラオスの日本語学習者数の推移
参考元:国際交流基金 2009~2021年度 海外日本語教育機関調査

ラオスの日本語学習者数は3,118人(国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。

世界第38位、東南アジア諸国のなかでは9番目に位置しています。

学習者数の推移を見ると、ここ10年ほどは右肩上がりに増加していることが明らかです。

増加の要因として、中等教育段階で日本語教育が取り入れられたことや日系企業の進出などによって日本への留学や就職を目的とした学習者が増えたことが考えられます。

総数としてはまだ少ないですが、ラオスは将来的に日本語教育の需要がさらに高まっていくことが期待できる国だといえるでしょう。

では、次に日本語教師がどのくらいいるのかを見ていきます。

ラオスの日本語教師数

ラオスの日本語教師数の推移
参考元:国際交流基金 2015~2021年度 海外日本語教育機関調査

国際交流基金の調査によると、ラオスで働く日本語教師は74名(「2021年度 海外日本語教育機関調査」)。

学習者数の増加具合から考えるとかなり少ない数です。

しかもそのうち日本人教師はたったの22名。

ラオスでは日本人教師の必要性は認識されているようですが、コロナの影響などもあり、なかなか日本人教師は増えていないようです。

求人情報もほとんどなく、ラオスで日本語教師になるチャンスは少ないのが現状です。

教師数自体は増えているため、これに伴って日本人教師の求人も増えていくことを期待したいですね。

ラオスにおける日本語教師の給料・待遇

ラオスの給料

ラオスおける日本語教師の給与としては、現地の生活に最低限必要な金額は保証されると考えてよいでしょう。

ラオスでの1か月にかかる生活費としては400USドル程度のようですが、経済事情が不安定なため、通貨価値や物価等が急激に変化する可能性もあります。

生活に余裕が出るかどうかはそのときの現地事情に左右されるため、額面だけにとらわれずそのときの現地の経済事情をしっかり確認する必要があるでしょう。

待遇面では基本給のほか、賞与支給・有給休暇付与・残業代・住宅手当・医療保険・渡航費用支給などがあるため、求人情報をよくチェックしましょう。

ラオスの日本語教師求人情報の探し方

就職活動(海外)

ラオスの日本語教師に関する求人は非常に少ないです。

最も現実的かつ確実な方法は国際交流基金かJICAの派遣事業に参加することです。

あとは、養成スクールからの情報や自力で求人サイトをチェックして応募する方法があります。

以下、それぞれ解説していきます。

国際交流基金|日本語パートナーズ

日本語パートナーズは国際交流基金が派遣元となり、アジアの中学・高校で日本語教師のサポートや日本文化紹介などを行うプログラムです。

文化交流体験等を通して現地の文化や言語を学ぶことができます。

募集人数は例年4名と少ないですが、ラオスの数少ない定期的な求人です。

応募要件に日本語教師資格はないため、日本語教育に関する専門知識がなくても応募できます。

逆に、日本語教師資格を持っていれば大きなアピール材料になるでしょう。

2023年度の募集はすでに終了していますが、ラオスの求人は毎年あるため、定期的に公式サイトをチェックしましょう。

>>>国際交流基金 日本語パートナーズ 公式サイト

参考に2023年度第2回募集の情報をご紹介します。

【 参 考 】
国際交流基金 日本語パートナーズ派遣事業
 2023年度第2回 募集要項(抜粋)
【募集終了】
活動内容・日本語教師が行う日本語授業への協力
・教材作成等の協力
・生徒との交流(日本語会話、文化活動等)
・国際交流基金に関する日本語教育事業への協力
・その他現地の要望に応じた協力等
募集人数4名
派遣期間2024年8月~2025年5月
派遣先中等教育機関(高等学校)
主な応募要件・生年月日が1954年10月1日から2003年9月7日まで
・日本国籍を有し、日本語母語話者であること
・日常会話(最低限の意思疎通)ができる英語力があること
・派遣前研修に全日程参加できること
・SNS等による情報発信に協力できること
・基本的なパソコン操作ができること
・新型コロナワクチンを派遣1か月前までに3回以上接種していること
・日本語パートナーズの経験者内定者ではないこと
出典:国際交流基金 日本語パートナーズ派遣事業 募集要項(2023年度第2回募集)

JICA|海外協力隊

JICA海外協力隊は年2回(春・秋)募集があります。

ただ、日本語教育分野でのラオスの募集は、実質数年に1回で、派遣先はサワンナケート大学のみです。

過去の募集では、大卒かつ2年以上の実務経験が応募資格となっていました。

>>>JICA公式サイト

求人サイトで探す

求人情報を見つける方法としては、養成スクールに入ってくる情報と自分で求人サイトで探す方法があります。

アジアの求人を専門とした以下のサイトは過去の求人情報も閲覧できるため、就職活動に役立つサイトです。

スクロールできます
カモメアジア転職
https://kamome.asia/
中国やアジアで人材紹介事業を展開する中国法人が運営する日本人向け海外転職サイト。
中国のほかカンボジア、ベトナム、タイなどアジアの求人情報を幅広く取り扱っている。ラオスの求人は非常に少ないが、時折掲載される場合がある。
現地情報や海外転職ノウハウに関するコラムも豊富で、求人情報以外でもアジアへの転職をめざす人にとって参考になる。

以上のほか、日本語教師向けの求人サイトでも掲載される場合があります

以下の関連記事では、日本語教師向けの求人サイトを紹介しています。

養成講座を受講している場合は独自の求人情報やOBの紹介もあるかもしれないので、養成スクールの就職サポートを活用しましょう。

ラオスの日本語教育事情

ラオスの日本語教育

ラオスにおける日本語教育は、1965年にJICA海外協力隊によって始まり、1975年の革命によって中断された後、1995年にラオス国立大学で再開されました。

その後、日本語学科の設立や中等教育への日本語教育の導入などにより、日本語学習者数は年々増加しています。

最新の調査(2021年度)の教育段階ごとの学習者数・教師数内訳は以下のとおりです。

教育段階別内訳(ラオスの学習者数・教師数)
参考元:国際交流基金「2021年度 海外日本語教育機関調査」

学習者数の内訳を見てみると、中等教育段階の学習者が全体の約半数を占めています。

ラオスでは、2008年に中等教育段階で第二外国語の履修が義務化され、2010年に日本語が第二外国語の1つとして位置づけられました。

首都ビエンチャンの公立校のほか、私立校やインターナショナルスクールでも日本語教育導入の動きが加速しており、中等教育段階で学習者数が増加傾向にあります。

このほか、初等教育段階では一部のインターナショナルスクールや私立校が、高等教育段階ではラオス国立大学とサワンナケート大学で日本語教育が行われています。

学校教育以外では、ラオス日本センターや民間の日本語学校などで学ぶ学習者が全体の4分の1程度です。

今後は、日本語学科の増設や中等教育における日本語教育の拡充などにより、日本語学習者数のさらなる増加が期待されています。

一方、日本語教師はいずれの教育段階でも2ケタ台で、学習者数の増加に教師数が追い付いていない状況です。

教師1人あたりの負担が重くなっていることが懸念されており、教師数の確保と教育の質の維持が課題となっています。

こうした状況のなかで一体日本語教師の需要はどのくらいあるのでしょうか?

次に解説していきます。

ラオスってどんな国?

ラオスの首都ビエンチャン
国名ラオス人民民主共和国
首都ビエンチャン
人口744万人(2021年、ラオス統計センター)
面積236,800㎢
気候熱帯モンスーン気候
通貨キープ ※1キープ=約0.007円
宗教仏教など
言語ラオス語

歴史

ラオス ルアンパバーン

ラオスの歴史は14世紀に建国されたランサーン王国を起源としています。

ランサーン王国は現在のラオス北部に位置し、その文化と仏教はラオスの歴史と文化に大きな影響を与えました。

ラオスの歴史は隣国のシャム(現在のタイ)、ベトナム、ビルマ(現在のミャンマー)との間で興亡を繰り返す歴史でもありました。

18世紀になると、ランサーン王国は王位継承争いによって、ビエンチャン王国、ルアンパバーン王国、チャンパーサック王国の3国に分立。

1893年には、フランスのインドシナ連邦に編入され、ラオスはフランスの植民地となりました。

第二次世界大戦中、日本軍が一時的にラオスを占領しましたが、戦後、1953年にフランスから正式に独立を達成しました。

独立後、ラオスでは王政派、中道派、共産派(パテト・ラオ)の間で内戦が勃発。

冷戦のさなか、アメリカの介入もあり、内戦は1975年まで続きました。

最終的には共産派が勝利して王政が廃止され、1975年にラオス人民民主共和国が成立しました。

ラオス人民民主共和国は社会主義体制を採用し、ソ連の影響を受けてきましたが、1986年以降は経済改革を進め、市場経済化や対外開放を推進。

現在も社会主義共和国として存在しつつ経済成長を続けており、ASEAN加盟国の一員として東南アジア地域の協調にも積極的に関わっています。

気候

ラオスの地図

ラオスは、熱帯モンスーン気候に属しています。

ラオスは南北に長い地形のため、地域によって気象条件は異なりますが、北部の山岳地帯はより涼しく、南部はより暑い傾向にあります。

全国的には、年間を通して暑く、雨季と乾季の2つの季節があります。

雨季は、5月から10月まで続きます。

この時期は、南西モンスーンが吹き、大量の雨をもたらします。

そのため、全国的に雨量が多く、特に南部では年間降水量が多く洪水が発生する地域もあります。

乾季は、11月から4月までです。

乾季は北東モンスーンが吹き、モンゴル高原からの乾燥した空気が流入します。

乾季の初めは比較的涼しいですが、2月から4月にかけては気温が非常に高くなり、特に昼間は暑くなります。

通貨

ラオスの通貨キープ

ラオスの通貨は、キープ(LAK)。

このほか、ラオス国内では米ドルやタイバーツも広く流通しており、都市部や観光地では直接使用することも可能です。

米ドルやタイバーツが普及しているのは、キープの下落によって為替レートが不安定になっていることが要因です。

2023年12月現在のレートは、1キープ=約0.007円、1,000キープで約7円の計算です。

しかし、キープは下落傾向が続いており、ラオス経済に与える影響が懸念されています。

ラオスに行く際には最新の為替情報を入手することをおすすめします。

公用語

ラオス人

ラオスの公用語はラオス語(ラオ語)です。

ラオスは多民族国家で、各民族がそれぞれの民族の言語を使用していますが、ラオ族が多数民族のため、ラオ族の言語が公用語となっています。

ラオス語はタイ語に似た特徴を持ち、文字や単語も似ています。

また、ラオスではタイ語も通じることが多いです。

ラオス語は日本で学習する機会がなかなかないため、タイ語を勉強しておくのもひとつの方法です。

まとめ

ラオスのタートルアン寺院(ビエンチャン)

以上、ラオスで日本語教師として働くために必要な情報を解説しました。

まとめ
  • 日本語教師に求められる要件は「大卒+日本語教師資格」が基本
  • ラオスにおける日本人教師は非常に少なく、求人もあまりない。
  • ラオスで日本語教師になるには、公的な海外派遣事業に参加するのが確実
  • 求人情報は多くないため、地道に求人サイトを確認すべき。

ラオスで日本語教師になるにはまず、日本語教師の資格要件を満たす必要があります。

日本語教師としての専門知識を身につけるとともに実践力を鍛えることができる日本語教師養成講座を受講することをおすすめします。

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