日本語教員試験の応用試験とは?出題内容・難易度・対策方法を徹底解説!

日本語教員試験 応用試験 徹底解説!

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登録日本語教員になるために受験が必要な日本語教員試験のうち、応用試験は、読解試験と聴解試験で構成される、実践的な能力を問う試験です。

「問題が難しそう」「聴解試験が不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。

応用試験では、単なる知識量ではなく、知識をどのように使うかが問われます。

しかし、試験の性質や対策の方向性を正しく理解しておけば、過度に恐れる必要はありません。

この記事では、応用試験の出題内容や難易度、独学での合格可能性、そして具体的な対策ポイントまで整理して解説します。

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目次

日本語教員試験の応用試験とは?

日本語教員試験の応用試験とは、日本語教師の国家資格を新たに取得するために、必ず受験する必要がある試験です。

日本語教員試験には、もうひとつ「基礎試験」がありますが、こちらは養成課程を経ずに資格取得を目指すルートのみ。

応用試験は、国家資格を目指すすべての受験生が受験する試験です。

応用試験は、日本語教師に必要な基礎知識を活用して、教育現場におけるさまざまな課題・問題を解決する能力を測る試験です。

このため、単なる知識の確認に留まらず、実践場面に近い素材(授業計画、教員と学習者のやりとりなど)を用いて、具体的な応用力を試す問題が多く出題される点で、基礎試験と異なります。

応用試験は、2種類の試験で構成されています。

  • 読解試験
    >授業計画や会話文などの文章を読み、設問に答える試験。文章量が多く、限られた時間のなかで正確に読み取る力が求められます。
  • 聴解試験
    >学習者の発音や教室内でのやりとりなどの音声を聞き、設問に答える試験。音声は原則1回のみの再生で、瞬時に情報を整理する力が必要です。

どちらの試験も、日本語教師としての問題解決能力を測る問題が出題されますが、出題形式が文章によるものか、音声によるものかという点で異なります。

特に、応用試験では、単なる知識の有無ではなく、「どのように考えるか」「どのように判断するか」といった実践的な視点が求められます。

そのため、基礎試験とは異なる難しさがあり、出題形式に慣れていない場合は、想像以上に取り組みにくく感じることもあります。

なお、基礎試験との違いについては、こちらの記事で解説しています。

👉日本語教員試験 基礎試験の解説記事

日本語教員試験|応用試験の出題内容と形式

応用試験は、試験日当日の午後に行われます。

読解試験と聴解試験に分かれており、休憩をはさんで、それぞれ実施されます。

マークシート方式のペーパー試験で、記述式問題はありません。

応用試験の主な構成と出題形式は以下のとおりです。

▼応用試験の構成・出題形式▼

読解聴解
試験時間120分50分
出題数60問50問
出題形式選択式(マークシート)
配点1問1点(110点満点)
合格基準総合得点6割程度

応用試験の出題範囲は、「登録日本語教員 実践研修・養成課程コアカリキュラム」の養成課程カリキュラムにある「必須の教育内容」です。

この出題範囲のなかにある知識を活用して、実践場面におけるさまざまな課題・問題を解決する能力を問う問題に解答します。

読解試験と聴解試験のそれぞれの特徴を見ていきます。

読解試験の特徴

読解試験の問題は、1つの大問につき5つの設問がセットになっている形式が基本です。

多くの問題は実践場面を想定したつくりになっており、問題文・選択肢ともに、具体性のある内容になっています。

問題文の素材としては、次のようなものがあります。

  • 説明文(基礎理論や日本語教育事情に関するものなど)
  • 会話文(教師と学習者、先輩教師と新人教師など)
  • 資料(授業計画、教材・教具資料など)

設問は、教師としての技能面と態度面が中心で、「教師が認識しておくべき留意点」や「教師が取るべき対応」など、具体的事例に即して出題されます。

各設問で問われていることを迅速に把握し、該当箇所を問題文のなかから探し出し、自分の持っている知識とあわせて、答えを導き出す必要があります。

問題文の読解量はかなり多く、問題文だけで2ページ目まで及ぶこともあり、時間が足りなくなる受験生も少なくありません。

このため、時間配分に注意しながら、丁寧に読み進めていく作業が必要です。

聴解試験の特徴

聴解試験は、音声を聞いて設問に答える問題です。

読解試験と同様に、実践場面を想定した具体的な事例に即していますが、問題素材が音声であることが特殊です。

問題の種類は大きく次の2つに分かれています。

  • 音声学・言語学に関する問題
  • 教育現場を想定した問題

音声学・言語学に関する問題

前半部にあたる、音声学などに関する問題では、学習者の発音を聞き、発音上の問題点や文法上の誤りを、選択肢のなかから選ぶものがメインです。

選択肢には、音声学特有の専門用語や日本語教育文法の用語など、特殊な用語が多く登場するため、これらの用語を判別する基礎的な知識も必要です。

なお、このパートでは、口腔断面図も登場。

苦手とする受験生が多い、パートです。

教育現場を想定した問題

教育現場を想定した問題では、実際の教室での会話や授業で使用する聴解素材などが音声で流れ、設問に答えます。

このパートは、問題文の音声が長いのが特徴で、設問を意識しつつ、必要な情報を聞き逃さないようにすることが求められます。

聴解試験の音声は、原則として、1回しか流れません。

このため、聞き逃さないよう細心の注意を払いながら、設問に答えていく、情報処理能力も試される側面があります。


聴解試験は、日本語教員試験のなかでも特殊な性格を持つ試験であり、聞き逃すと取り返しがつかないという緊張感があります。

そのため、「知識はあるのに得点につながらない」という事態に陥る受験生も少なくありません。形式に慣れていないまま本番を迎えることは、大きなリスクといえるでしょう。

日本語教員試験|応用試験の難易度は高い?

次に、応用試験の難易度について、見ていきます。

難易度を考えるあたり、応用試験の合格基準と過去の合格率を以下のようにまとめました。

応用試験の合格基準・合格率
  • 合格基準:総合得点の6割程度
  • 合格率:(R7)70.2% /(R6)60.8%

※合格率は応用試験のみを受験するCルートの実績値

応用試験は、読解と聴解あわせて、110点満点中66点以上であれば合格できるため、それほど高いハードルではありません。

実際の合格率に関しても、60〜70%程度と、比較的高めに推移しています。

ただし、応用試験のみの受験生は、初学者ではなく、養成課程を経ている人たちであることには注意が必要です。

合格率の高さは、全体の受験生のレベルが高いことも影響していると思われます。

このため、合格率の数字だけで、難易度を判断するのは少し危険です。

実際に、応用試験では、合格率の数字以上に、難しいと感じる受験生も多くいるようです。

これは、応用試験特有の難しさによるものと思われます。

例えば、読解試験では、実践場面で起こりうる会話をもとに問題が出題されます。

こうしたものは、市販のテキストや用語集には掲載されておらず、答えを知識に頼ることができません。

文章量の多い問題文を読み進めながら、設問の選択肢を絞るための情報を見分け、知識と関連づける必要があり、その場での思考力が試されます。

しかも、読解試験で登場する素材は、すべて初見のもの。

本番試験当時にその場での対応を強いられることになります。

聴解試験も同様で、さらに、1回しか流れない音声を正確に聞き取る作業も並行して行うこととなるため、一段と難易度が高く感じます。

このように、応用試験は合格率の数字だけでは測れない難しさを持っています。

知識を「知っている」ことと、「使いこなせる」ことは別であるため、試験形式に慣れたうえで対策を進めることが重要です。

日本語教員試験について、全体としての難易度については、こちらで詳しく解説しています。

👉日本語教員試験の難易度の解説記事

日本語教員試験|応用試験は独学で合格できる?

応用試験は、独学で合格できるのでしょうか。

結論からいえば、十分な準備ができていれば独学でも合格は可能です。

しかし、応用試験特有の形式に慣れ、実践的な問題に数多く触れておく必要があります。

ポイントは「実践形式への慣れ」をどこまで自力で積み上げられるかです。

日本語教員試験は過去問が公開されていません。

本番形式の問題に触れる機会は限られています。

そのため、知識が整理できていても、実際の出題形式に戸惑う受験生は少なくありません。

特に聴解試験では、音声を聞きながら瞬時に判断する力が求められます。

形式に慣れていないと、実力を発揮できないこともあります。

独学では、インプットに偏りやすい点にも注意が必要で、テキストを読み込むだけでは対策としては不十分になってしまいます。

応用試験で問われるのは、「知識をどう使うか」。

実際の出題形式に近い問題を解き、自分の思考プロセスを確認する作業が欠かせません。

聴解試験では音声は1度しか再生されず、聞き直しはできません。

本番特有の緊張感のなかで、情報を整理し、判断する力が試されます。

形式面の準備が不十分なまま本番を迎えると、知識があっても得点につながらない可能性があります。

なお、基礎試験も含めて、日本語教員試験を独学で突破する方法については、こちらの記事で解説しています。

👉日本語教員試験は独学で合格できる?

日本語教員試験|応用試験の対策ポイントとは?

応用試験の対策では、単なる知識の暗記ではなく、「知識を使う練習」を重ねることが重要です。

出題形式に慣れ、実践場面を想定した問題に繰り返し触れることで、思考のスピードと判断力を高めていく必要があります。

① 基礎知識を固める

応用試験は実践的な問題が中心ですが、だからといって基礎知識が不要なわけではありません。

基礎知識が曖昧なままでは、応用問題に対して「なんとなく」選択肢を選ぶことになり、判断がぶれてしまいます。

応用試験でも、用語理解や理論に関する知識問題は一定数出題され、確実に得点が見込める部分です。

特に、次のような分野は、応用問題の選択肢にも頻繁に登場します。

・日本語教育文法の基本用語
・音声学(調音点・調音法・音韻変化など)
・教授法や学習理論
・誤用分析やフィードバックの考え方

これらを単に「見たことがある」レベルで終わらせるのではなく、自分の言葉で説明できる程度まで整理しておくことが重要です。

基礎が固まっていれば、初見の事例問題であっても、選択肢を論理的に絞ることができます。

応用試験対策は、応用問題ばかりを解くことではなく、「土台となる知識を確実にすること」から始まります。

② 出題形式に慣れる

応用試験では、知識そのものよりも「どのように使うか」が問われます。

そのため、出題形式に慣れておくことがとても重要です。

読解試験では、文章量の多い事例問題が出題されます。

限られた時間のなかで設問の意図を把握し、問題文のどこに着目すべきかを判断する力が求められます。

対策としては、問題を解く順番や時間配分を意識しながら演習を重ねることが効果的です。

設問を先に確認してから本文を読むなど、自分なりの「解き方の型」を作っておくことで、当日の焦りを軽減できます。

応用試験はすべて初見の素材で構成されています。

本番で慌てないためには、「初めて見る問題にどう向き合うか」を事前に経験しておくことが不可欠です。

形式に慣れることは、単なる練習ではなく、本番で本来の実力を発揮するための準備といえます。

③ 聴解対策は別枠で強化する

聴解試験については、「耳が良くないと不利なのではないか」と不安に感じる受験生も多いようです。

しかし、聴解試験は単に音声を正確に聞き取る力を測るものではありません。

問われているのは、聞いた内容を理解し、設問の意図に沿って判断できるかどうかです。

実際には、音声のすべてを一言一句聞き取る必要はありません。

重要なのは、設問で何が問われているのかを意識しながら、必要な情報を拾い上げることです。

ここで大きな差が出るのが、基礎知識の有無です。

聴解試験の選択肢には、日本語教育文法や音声学、教授法に関する専門用語が多く登場します。

音声がある程度理解できても、選択肢の意味が分からなければ正解にたどり着くことはできません。

逆に、基礎用語が整理されていれば、選択肢を先に確認し、「どの観点で聞くべきか」を絞ることができます。

その結果、音声のすべてを追いかけなくても、選択肢の判別が可能になります。

私たちは日常会話でも、相手の発言を一言一句すべて記憶しているわけではありません。

話の要点を自然に整理しながら聞いています。

聴解試験でも同じで、「全部聞き取る」ことを目標にするのではなく、

「解答に必要な情報を聞き取って理解する」

ことが重要です。

聴解対策では、基礎知識の整理とあわせて、設問を意識した聞き方の練習を重ねることが大切です。

日本語教員試験の応用試験を突破して、登録日本語教員へ!

以上、日本語教員試験の応用試験について、試験内容・形式から難易度、対策の考え方まで、解説してきました。

基礎知識を確実に整理し、出題形式に慣れ、聴解対策を別枠で強化する。

この3点を意識して対策を進めれば、応用試験は十分に合格を目指すことができます。

もし、独学での対策に不安を感じる場合は、日本語教員試験に特化した試験対策講座を活用するという選択肢もあります。

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また、これから養成講座を検討している場合は、試験対策が組み込まれている講座を選ぶことで、基礎から応用まで一貫した準備を進めることも可能です。

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