「日本語教師の国家資格は、難しいのかな⋯」
これから国家資格をめざそうと考えている方にとって、「難易度」はもっとも気になるポイントのひとつでしょう。
- 国家試験の合格率は高い?低い?
- どのくらいの勉強量が必要?
- 働きながらでもめざせる?
でも、実は、日本語教師の国家資格は、簡単に難易度を判断できる資格ではありません。
なぜなら、国家試験だけで取得できない仕組みになっているからです。
そのため、難易度を理解するには、さまざまな点を考慮する必要があります。
登録日本語教員実際に取得してみてわかった難しさや負担感など、経験も踏まえてお伝えします。
この記事では、
- 数字で見る客観的な難易度
- 資格取得ルートごとによる違い
- 実際にめざすうえでの現実的なハードル
を整理しながら、日本語教師の国家資格の「本当の難易度」をわかりやすく解説します。
資格取得をめざすにあたり、ぜひ参考にしていただければと思います。
日本語教師の国家資格とは?


日本語教師の国家資格は、正式には「登録日本語教員」と呼ばれます。
国が認可する留学生受け入れ機関である「認定日本語教育機関」で日本語教師として働くための必須資格です。
これまで日本語教師として働くための資格要件は複数ありましたが、新制度以降は、原則として国家資格(登録日本語教員)へ一本化されています。
一方で、すべての活動に国家資格が必須というわけではありません。
認可外の民間スクール、地域の日本語教室などの現場では、必須ではないところも。
ただし、求人によっては応募要件のひとつになっていたり、今後広がる可能性もあります。
これから新たに登録日本語教員を目指す場合、主なルートは大きく分けて
- 試験ルート
- 養成機関ルート
の2つがあります。


さらに一定期間は、経過措置(Cルートなど)も設けられています。
Cルートは、新制度に対応していない養成講座であっても、条件を満たせば養成機関ルートと同様に基礎試験が免除される仕組みです。
ただし、経過措置には期限(令和11年3月末)があるため、長期的には、新制度対応の養成講座を選び、養成機関ルートで進むのが現実的です。
日本語教師の国家資格の「難易度」をどう捉えるべき?


日本語教師の国家資格の難易度を考えるとき、多くの人はまず合格率や試験の内容に注目すると思います。
ただし、日本語教師の国家資格は、「国家試験に合格すれば終わり」というタイプの資格ではありません。
資格取得までの過程には、主に次の要素が含まれます。
- 日本語教員試験の受験・合格
- 実践研修(教育実習)の修了
- 養成講座の受講・修了(ルートによる)
つまり、難易度を判断するには「試験」だけでなく、「資格取得全体のプロセス」を見る必要があるということになります。
そして、この資格の難易度を大きく左右するのがどのルートを選ぶかという点です。
ルート選択によって、
- 日本語教員試験で受験する科目が変わる
- それに伴い、必要な勉強量や合格率の見え方も変わる
- 費用や取得までの期間が大きく変わる
といった違いが生じます。



私は、試験ルートで取得しましたが、過去に養成講座も修了しています。どちらも簡単ではなかったですね。
このように、日本語教師の国家資格の難易度は一律に「高い・低い」と言えるものではなく、ルート選択を含めた全体の中で捉える必要がある資格といえます。
次からは、まず数字で見える難易度を整理したうえで、数字だけでは見えにくいポイントについても確認していきます。
数字で見る日本語教師の国家資格の難易度


ここまで、日本語教師の国家資格の難易度を考えるうえでの前提条件を整理してきました。
では実際に、数字からわかる難易度について、解説していきます。
判断するための数字としては、主に次のようなものです。
- 日本語教員試験の合格率
- 試験のための学習時間
- 資格取得までの費用・期間
日本語教員試験の合格率から見る難易度
まずは、日本語教員試験の合格率の推移から、難易度を検討していきます。
日本語教員試験は、資格取得ルートによって受験形態が異なり、合格率にも大きな差があります。
過去の合格率の推移は、次のとおりです。
▼日本語教員試験|合格率の推移▼
| 試験ルート (基礎+応用) | 基礎試験免除ルート (応用のみ) | |
|---|---|---|
| 令和6年度(2024年) | 8.7% | 61.0% |
| 令和7年度(2025年) | 35.9% | 70.0% |
※基礎試験免除ルート=養成機関ルート、C/D-1/D-2ルート
合格率1〜3割程度の試験ルートは難関試験レベルである、6〜7割前後の基礎試験免除ルートの難易度は下がるといえるでしょう。
ただし、注意しなければならないのは、合格率が「資格の取りやすさ」と必ずしも直結しないことです。
日本語教員試験の合格は、資格取得要件の一部に過ぎないからです。
それでも、日本語教員試験の合格率は、難易度を見定めるには十分に参考になる指標です。
合格率の推移をしっかりと把握し、必要な対策を行うことが重要です。
学習量(勉強時間)から見る難易度
次に、日本語教員試験の合格に必要な学習量について見ていきます。
まず、日本語教員試験の試験構成を確認します。
▼日本語教員試験の試験概要▼
| 基礎試験 | 応用試験 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 120分 | 読解:100分 聴解: 50分 |
| 問題数 | 100問 | 読解:60問 聴解:50問 |
| 出題形式 | マークシート方式 | |
| 配点 | 1問1点 (100点満点) | 1問1点 (110点満点) |
| 合格基準 | 8割+各区分6割 | 6割 |
試験時間や問題数を見るだけでも、相当な知識量と集中力が求められる試験であることが分かります。
聴解試験があるのも独特で、受験生にとっては厄介な存在。
基礎試験の合格基準は8割と、数ある国家試験のなかでもかなり厳しめです。
試験内容を踏まえると、対策に必要とされる学習量の目安は、次のように考えられます。
- 試験ルートの場合(基礎試験+応用試験)
>対策期間:3か月〜1年程度
>学習時間:300〜600時間程度 - 基礎試験免除ルートの場合(応用試験)
>対策期間:2〜6か月程度
>学習時間:200〜300時間程度
選択するルートによって異なり、試験ルートは学習量がかなり必要で、基礎試験免除もある程度の学習が必要だといえます。
実際に必要となる勉強時間には個人差があり、学習環境によっても変わりますが、一筋縄ではいかないのは確かです。
取得までの費用・期間から見る難易度
次に、資格取得までにかかる全体の費用と期間も見ていきましょう。
一般的な目安としては、次のようになっています。
▼国家資格取得までの費用・期間▼
これを見ると、日本語教師の国家資格を取るには、まとまった費用と期間が必要なことがわかります。
試験ルートは、養成講座を受講しない分、費用は比較的抑えられますが、その代わりに十分な学習時間を確保する必要があります。
一方、養成機関ルートは、養成講座の受講費用が大きな負担となるものの、基礎試験が免除され、試験勉強の負担が軽くなります。
いずれのルートであっても、試験対策や実践研修などを含めると、順調に進んでも1年前後は見ておく必要があるのが現実的。
日本語教師の国家資格は、一定の覚悟と準備が求められる資格であることは間違いありません。
ここまで、合格率・学習時間・費用・取得までの期間という観点から、日本語教師の国家資格の難易度を整理してきました。
数字の上から読み取れるのは、次の3点です。
- 国家試験の合格率は10%未満〜70%と幅がある
- 試験合格まで、まとまった学習量が必要
- 費用は数十万円、期間は1年以上が一般的
これらを踏まえると、日本語教師の国家資格は、「気軽に取得できる資格」とは言いにくいです。
一方で、極端に難易度が高いという位置づけでもなく、必要な準備を計画的に積み重ねれば、十分に到達可能な資格でもあります。
数字だけでは見えない“専門資格としての難易度”
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日本語教師の国家資格は、「気軽に取れない資格」であり、取得には独特の難しさがあります。
だからこそ、「取る価値がある資格」ともいえます。
日本語教師の国家資格は、単に知識を担保する資格ではありません。
専門職として現場に立つことを前提とした資格である以上、数字だけでは測れない側面があります。
日本語教師の資格としての特性からわかる、資格の難易度を解説します。
専門性と幅広い知識が求められる


資格取得のために必ず受験することになる日本語教員試験では、現場を想定した専門的かつ幅広い知識が問われます。
文法や語彙だけでなく、
- 音声学
- 言語学
- 第二言語習得
- 教授法理論
- 異文化理解
など、5区分50項目が出題対象で、体系的な理解が求められます。
過去問が公表されておらず、試験が年1回であることもあり、受験生にとって、計画的な準備がより重要です。
試験勉強は決して楽なものではありませんが、ここで積み上げた知識が無駄になることはなく、資格としてより意味のあるものになるでしょう。
日本語教師としての実践力が求められる


日本語教師の国家資格は、試験に合格すれば終わり、という資格ではありません。
資格取得までには、模擬授業や教育実習など、教壇に立つことを想定したプロセスが組み込まれています。
そこでは、
- 教案作成段階での試行錯誤
- 模擬授業での緊張
- 授業後のフィードバック
などで、思った以上の大変さや難しさを感じることもありますが、これも大切な学び。
資格取得と同時に「教える立場になる」ことを前提としているからです。
知識だけでなく、相手に伝える力、授業を構成する力も求められる。
その意味で、日本語教師の国家資格は、理論と実践の両方を備えることが期待される資格だと言えるでしょう。
継続的な取り組みが求められる


この資格は、思い立ってすぐに取得できる性質のものではありません。
最終的に資格を取得するまでには、
- 数百時間規模の学習
- 1年前後の準備期間
- まとまった費用の投資
など、資格取得の道のりは長く、計画的に取り組むことが前提となる資格です。
「いつか取ろう」と思っているうちは、なかなかそのタイミングが訪れないこともあります。
だからこそ、まずは現実的な準備の第一歩を踏み出すことが大切です。
ルート選択で難易度はどう変わるのか
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日本語教師の国家資格は、一定の専門性と準備期間を前提とした資格です。
資格取得には、主に2つのルートがあり、ルート選択によって、感じる難易度が異なります。
取得までの流れは、以下のとおりです。


日本語教師の国家資格は、どのルートを選ぶかによって、難易度を左右するポイントが変わります。
ここでは、2つのルート「試験ルート」「養成機関ルート」について、それぞれの特徴と難易度との関わりから見ていくことにします。
試験ルート
試験ルートは、養成講座を受講せず、日本語教員試験(基礎試験+応用試験)の合格を中心に資格取得をめざす方法です。
このルートでは、次のような点が難易度に影響しやすくなります。
- 学習計画や対策法を自分で設計
- 出題範囲を把握した網羅的な学習
- 計画的・継続的に進める自己管理力
- 合格率の低い基礎試験(年1回)の突破
- 孤独や不安と向き合いながらの学習
試験ルートは、費用を比較的抑えやすい一方で、自己管理力と継続力が難易度を大きく左右するルートだと言えます。
このため、「費用が安く済む」という理由だけで試験ルートを選択してしまうと、思った以上に難易度が高く感じられることもあります。
基礎試験に合格できなかった場合、結果として、遠回りになる恐れもあります。
試験ルートで難易度を少しでも下げたいなら、試験対策講座の受講を検討してみてもよいでしょう。
養成機関ルート
養成機関ルートは、登録日本語教員養成機関の養成講座で体系的に学びながら資格取得をめざす方法です。
このルートでは、次のような点が難易度を左右します。
- 数十万円規模(受講料)の初期投資
- 6か月以上にわたる継続的な受講
- 演習中心の授業への主体的な参加
- 課題(教案・教具作成など)への取組
- 講座と並行しながらの試験対策
養成機関ルートは、養成講座の受講が必要ですが、基礎試験が免除されるため、資格取得までの確実性が高いルートといえます。
養成講座では、理論をゼロから学び、実践力も身につけることができます。
理論科目をeラーニングで受講する形式なら、通学の負担を最小限にすることも可能。
「ちゃんと教えられるようになりたい」
「基礎から体系的に学びたい」
と考える人にとっては、安心感のある進め方といえるでしょう。
ルートごとの難易度は「何を重視するか」で変わる
試験ルートと養成機関ルートでは、難易度を左右するポイントが異なります。
このため、2つのルートの特徴・留意点を比較し、自分に合うルートを選択する必要があります。
ここまで見てきた、2つのルートの比較について、次のようにまとめました。
| 試験ルート | 養成機関ルート | |
|---|---|---|
| 資格取得の進め方 | 自己設計中心 | カリキュラム中心 |
| 最短の取得期間 | 1年程度 | 1年程度 |
| 取得費用の目安 | 20〜30万円 | 60〜80万円 |
| 取得の確実性 | ||
| 試験科目 | 基礎試験 応用試験 | 応用試験 |
| 留意点 | 自己管理が必要 試験が難しい 孤独・不安も | 費用が高額 生活との両立 |
2つのルートを比較すると、難易度の種類が異なることがわかります。
- 費用が抑えられる代わりに、自己管理力が求められる「試験ルート」
- 初期投資は大きいものの、道筋が明確で確実性が高い「養成機関ルート」
いずれにしても、資格取得が簡単なものでないことは共通しています。
だからこそ、「自分は何を重視するのか」を軸にルート選択を行うことが重要です。
なお、養成講座については、別の記事で詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
日本語教師の国家資格をめざして
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ここまで、日本語教師の国家資格の難易度について、さまざまな観点から分析・整理してきました。
難易度は一律ではなく、ルート選択や準備の進め方によって、大きく変わります。
それ以前に重要なのは、日本語教師養成講座について知ることです。
養成講座のことをよく知らないまま判断してしまうと、あとで想像以上に難しいと感じることもあります。
- 養成講座と両立できそう?
- 自分にとって無理のないスケジュールは?
- 試験対策はどうなる?
- 費用はどのくらい?負担軽減策はある?
- 試験ルートと比べてどう?
これらの疑問を払拭するには、養成講座に関する情報収集が必要です。



「難しそうだから」と止まっている方の多くは、実は情報不足なだけというケースが少なくありませんね。
そのために、まずは養成講座の無料相談で話を聞いてみることをおすすめします。
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