登録日本語教員の資格取得ルートには、複数の選択肢があります。
制度の概要を調べてみると、それぞれ流れや条件が異なり、
「結局、自分にはどのルートが合っているのか分からない」
と迷ってしまう方も少なくありません。
ルート選びは、登録日本語教員への最初の重要な一歩。
費用や期間、試験の難易度、将来の働き方――
さまざまな観点を考慮して、慎重に検討する必要があります。
この記事では、登録日本語教員の資格取得ルートについて、ルートの種類・流れから、選び方のポイントまで、ルート選びに必要な情報を詳しく解説します。
ぜひ、ルート選びの参考にしてください。
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登録日本語教員の資格取得ルートにはどんなものがある?

これから登録日本語教員を目指す場合、取得方法にはいくつかのルートがあります。
主な資格取得ルートは3つ。
まずは、それぞれのルートとその特徴を見てみましょう。
- 養成機関ルート
新制度対応の養成課程が中心
試験の一部が免除される
費用が高額になる傾向 - 試験ルート
国家試験対策の勉強が中心
試験の合格率が低い
実践面の演習機会が限定的 - Cルート(経過措置)
資格取得までの期限がある
学歴要件がある
内容面は養成機関ルートとほぼ同様
期間限定で現職者・経験者向けの特例ルートもありますが、これから新たに資格取得を目指す場合は、基本的に上記3つのルートから選ぶことになります。
どのルートを選んでも、一定の期間と費用は必要です。
さらに、養成機関ルートやCルートであっても、最終的には日本語教員試験(応用試験)に合格しなければなりません。
このため、ルート選択は、資格取得の方向性を左右する大切なポイント。
制度を正しく理解したうえで、自分に合った選択をしましょう。
なお、現職者・経験者向けのルートについては、以下の記事で詳しく解説しています。
登録日本語教員の資格取得ルートとは?

登録日本語教員は、2024年に施行された国家資格制度により、新たに創設された日本語教師の国家資格です。
新たに資格を取得する場合、以下の2つの要件をいずれも満たすことで、文部科学大臣の登録を受けることができます。(日本語教育機関認定法第17条第1項)
- 日本語教員試験に合格すること
- 実践研修を修了すること
ただし、他の要件を満たすことで、試験の一部や実践研修が免除になる場合があります。
このため、資格取得までの方法が複数存在することになり、国は「登録日本語教員の資格取得ルート」として、次のように整理しています。

これから新たに資格を取得する方法として、「養成機関ルート」「試験ルート」「Cルート」の3つがあります。
ここでは、まず、3つのルートの流れについて、解説していきます。
養成機関ルートの概要と流れ
養成機関ルートは、登録日本語教員養成機関として登録された機関の養成課程を修了することを中心とした取得方法です。
養成課程では、日本語教育に関する理論と実践の両面を学びます。
養成機関ルートでの資格取得までの流れは、次のとおりです。
▼養成機関ルートの流れ▼
登録日本語教員養成機関として登録のある、民間スクールや大学等で、養成課程を受講し、修了します。
日本語教員試験の応用試験を受験し、合格します。養成課程修了見込みの段階でも受験可能で、基礎試験は免除されます。
登録実践研修機関として登録のある、民間スクールや大学等で、実践研修を修了します。養成課程と一体で実施されることが多いです。
登録サイトより、オンラインで登録申請を行います。審査が通ると、登録証が交付されます。
試験ルートの概要と流れ
試験ルートは、日本語教員試験の基礎試験および応用試験に合格し、その後実践研修を修了することで登録申請を行う方法です。
養成課程の受講が不要で、試験対策がメインになります。
試験ルートでの資格取得までの流れは、次のとおりです。
▼試験ルートの流れ▼
日本語教員試験の基礎試験・応用試験両方に合格します。なお、基礎試験合格後は一定条件のもとで免除制度があります。
登録実践研修機関として登録のある、民間スクールや大学等で、実践研修を修了します。万が一、応用試験に不合格でも、基礎試験に合格していれば、受講可能です。
登録サイトより、オンラインで登録申請を行います。審査が通ると、登録証が交付されます。
Cルートの概要と流れ
Cルートは、旧制度に基づく、一定の要件を満たした養成課程を修了することで、資格を取得できる方法です。
新制度への移行期間のみ認められた、経過措置として設けられているルートです。
このため、学士(4大卒)以上の学歴が必要で、令和15年3月31日までに資格取得要件を満たさなければなりません。
Cルートでの資格取得までの流れは、次のとおりです。
▼Cルートの流れ▼
民間スクールや大学等で、Cルート対象の養成課程を受講し、修了します。養成課程には、実践研修と同等の内容が含まれているとされています。
日本語教員試験の応用試験を受験し、合格します。養成課程修了見込みの段階でも受験可能で、基礎試験は免除されます。
登録サイトより、オンラインで登録申請を行います。審査が通ると、登録証が交付されます。
登録日本語教員|ルート選びで考える3つのポイント

新たに登録日本語教員を目指す場合、3つのルートから1つを選ぶ必要があります。
どれを選んでも資格取得は可能です。
しかし、負担やリスクは大きく異なります。
ここでは、ルート選びで押さえておきたい3つのポイントを整理します。
① 試験勉強の負担と難易度
登録日本語教員のルート選択で、最も大きな分岐点となるのが「基礎試験を受けるかどうか」です。
試験ルートでは、基礎試験と応用試験の両方に合格する必要があります。
一方、養成機関ルートとCルートでは、一定の要件を満たせば基礎試験は免除されます。
基礎試験は出題範囲が広く、合格基準も高めに設定されているため、応用試験よりも学習量が多く、時間と労力を要します。
実際、基礎試験を含むルートの合格率は低く、難易度は決して易しくありません。
講座を受けるかどうかに関わらず、最終的には自学自習が必要です。
仕事や家庭と両立しながら、この学習負担を引き受けられるか
ここが、最初の判断ポイントです。
② 取得までの期間と確実性
資格取得までの期間は、どのルートでも最短でおよそ1年が目安です。
試験ルートは、うまくいけば最短で取得できる可能性がありますが、不合格になった場合は、次の試験まで待つ必要があります。
養成機関ルートやCルートは、養成課程に6か月〜1年程度。
その分、応用試験の合格率は比較的高く、取得の確実性は高いといえます。
なお、Cルートには期限(令和15年3月まで)があることに注意が必要です。
- できるだけ早く取りたい?
- 時間がかかっても確実に取りたい?
養成課程のコース選択や勉強時間など個人差もありますが、期間の考え方によって、選ぶルートは変わります。
③ 費用とコストパフォーマンス
費用面もルート選択には欠かせない判断ポイントです。
養成機関ルートやCルートは、養成課程の受講費用が高額になりやすく、総額50万円以上になることも珍しくありません。
試験ルートは比較的費用を抑えやすいものの、実践研修には10〜20万円程度かかるため、一定の負担は覚悟しなければなりません。
さらに考えたいのは、時間やリスクも含めたコストです。
不合格によって取得が1年延びれば、その分、キャリア開始も遅れます。
安く資格が取れても、技能面に不安があれば、あとあと困る場合も。
そう考えると、「高くても養成講座を受講して、知識と技能の両方を習得する」という選択もあるでしょう。
目に見える受講料だけでなく、
- 時間やリスクまで含めてどう考えるか
- 何を「コスト」と捉えるか
によって、選択すべきなルートは変わるでしょう。
自分にはどの資格取得ルートが合っている?

登録日本語教員の資格取得ルートについて、制度面や選び方のポイントはわかったけど、
結局、自分はどのルートが向いているの?
と、ルート選びに迷う方もいるかもしれません。
資格取得までの道のりは長く、将来のことまで見据えて判断するのも簡単ではありません。
そこで、自分に合ったルートを見つけるために、少しでも参考になるよう、それぞれのルートに「向いている人」の特徴を整理してみます。
養成機関ルートが向いている人
次のような方は、養成機関ルートが向いています。
- 確実に資格を取得したい
- 日本語学校(認定日本語教育機関)で働きたい
- 理論と実践を体系的に学びたい
- 試験勉強だけで突破するのが不安
養成機関ルートは、時間も費用もかかります。
しかし、その分、理論と実践をバランスよく学ぶことができます。
試験のリスクをできるだけ抑えながら、段階的に力を積み上げていきたい方には、最もオーソドックスで安定したルートといえます。
なお、養成機関ルートはスクール選びも重要です。
可能な限り、無料相談などに参加して、コース内容や雰囲気等を確認するようにしましょう。
当サイトおすすめのスクールは以下の記事で紹介していますので、スクール選びの参考にしてください。
試験ルートが向いている人
次のような方は、試験ルートが向いています。
- 試験勉強や独学が得意
- 学習時間を確保できる環境にある
- ある程度の不合格リスクを受け入れられる
- できるだけ初期費用を抑えたい
試験ルートは、養成講座を受講せずに資格取得を目指せます。
うまくいけば、比較的費用を抑えて、短期間で取得できる可能性があります。
ただし、基礎試験の難易度は高く、不合格になれば次年度まで待つ必要があります。
「挑戦して突破する」というスタイルが合う方に向いているルートです。
なお、試験対策を効率よく進めたい場合には、試験対策講座の活用も有効です。
以下の記事では、おすすめの試験対策講座をご紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
以上、養成機関ルートと試験ルートについて、向いている人の特徴をまとめてみました。
なお、Cルートは学歴要件や取得期限がある経過措置の制度です。
内容は養成機関ルートとほぼ同様のため、条件を満たしている場合に検討できる選択肢と考えるとよいでしょう。
ルート選びに迷ったらどうする?
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ここまで読んで、
「ポイントはわかった。でも、自分に当てはめるとまだ迷う⋯」
そう感じている方もいるかもしれません。
費用や時間もかかり、簡単にやり直せる選択ではないからこそ、慎重になるのは当然です。
そもそも、はじめて目指す国家資格。
制度も複雑で、養成講座の内容も実際に見ないとわからない。
試験も過去問が公開されていないため、難易度の実感が湧きにくい。
わからなくて当然ですし、悩むのも当然です。
ただ、このまま1人で考え続けても、なかなか答えは見つからないかもしれません。
なぜなら、まだ経験していないことだからです。
もし、まだ悩んでいるなら、より納得した選択をしたいなら、養成スクールの無料相談に参加してみることをおすすめします。
養成スクールなら、これまでの修了生の経験も蓄積されていて、参考になる話が聞けるでしょう。
そこで、自分の状況や考えを話してみて、何かいいアドバイスがもらえるかもしれないし、話すだけでも考えが整理できることもあります。
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登録日本語教員になるために|自分に合った資格取得ルートを選ぼう
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登録日本語教員の資格取得ルートには、それぞれ特徴があります。
費用、期間、試験の負担、将来の働き方――
何を重視するかによって、最適な選択は変わります。
大切なのは、「なんとなく」で決めるのではなく、自分の状況や価値観に照らして、納得して選ぶこと。
自分に合ったルートで、国家資格取得への一歩を踏み出しましょう。
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